メンバーの中に黒幕がいる? どんどん闇を深めていく人物とは? ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第5話考察レビュー
text by 西本沙織
火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(フジテレビ系)が放送中だ。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第5話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
——————————
【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
ホステス殺人事件に新展開
未解決事件を掘り起こすのは、“パンドラの箱”を無理やりこじ開けるようなもの。でも、神話のように奥底に希望が残っていれば…。そんなことを切望しながら、飛鷹千寿(反町隆史)たちは事件に臨んでいるのだろう。
『オクラ~迷宮入り事件捜査~』第5話では、2年前に不知火美佳(樋井明日香)が殺害されたホステス殺人事件の真犯人が明らかになる。前回、容疑者として浮上していた美佳の元恋人であり壮太(石塚陸翔)の父親・新山博一(後藤剛範)は、まったくの無実だった。それでも2年もの間沈黙を貫いていたのは、正体不明の人物に電話で脅されていたからだ。
不審な電話といえば、第3話の牧原祈里(青木さやか)の夫が亡くなったテロ事件を思い出す。この事件の犯人・蓬田晴樹(古賀清)が犯罪に手を染めたのは、着信源不明の電話がきっかけだ。新山の電話の相手と同一人物かは不明だが、ひとつひとつの事件に繋がりが見えてきた。