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松下洸平“コウタロウ”が併せ持つ毒と癒しとは? 一方、井之脇海“朔”の評価が高まるワケ『9ボーダー』第3話感想レビュー

text by 菜本かな

川口春奈がTBS金ドラ初主演。木南晴夏&畑芽育と3姉妹役を演じるドラマ『9ボーダー』。19歳、29歳、39歳…各年代のラストイヤーで、3姉妹がモヤり、焦りながら、自分の生きる道を模索するヒューマンラブストーリー。今回は第3話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

自分の年齢を“もう”と捉えるか、“まだ”と捉えるか

『9ボーダー』第3話より ©TBS
9ボーダー第3話より ©TBS

誕生日を迎えるたびに、人生の選択肢が少なくなっていく気がする。「今から頑張れば、何にだってなれるのよ」と言われていた“あの頃”には、もう戻れない。

でも、今日が残りの人生でいちばん若い日なのに、「もう〇〇歳だから」とブレーキをかけてしまうのはもったいない。年齢なんてただの数字と言いたい自分と、簡単には割り切れない自分。『9ボーダー』(TBS系)の三姉妹も、各年代のラストイヤーを前に焦燥感を抱えながら生きている。

5月3日に放送された第3話は、自分の年齢を“もう”と捉えるか、“まだ”と捉えるかで、人生のモチベーションが大きく変わっていくことを教えてくれる回だった。

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