ホーム » 投稿 » ドラマ » 長谷川博己の演技に鳥肌…今季最高の注目ドラマ、滑り出しの評価は? 日曜劇場『アンチヒーロー』第1話考察&感想レビュー » Page 5

今季最高の注目ドラマ

『アンチヒーロー』第1話より ©TBS
アンチヒーロー第1話より ©TBS

難聴という障がいまでも裁判に利用された尾形は、裁判所の廊下で明墨にも襲い掛かる。しかし明墨は「弁護士とは依頼人の利益のために尽くす、そのためには障がいでも利用する」と意にも介さない。そして別れ際、障がいのせいで職を転々としていた尾形に、これまでクビにしてきた勤務先を訴えるようアドバイスするのだった。

第3回公判で、検察は新証拠として鈍器を提出する。しかし明墨は、緋山との面会で「ハンマーをなくした記憶はおありですか?」と問うところで、波乱のうちに第1話は終わる。

公判の行方が、ドラマの中心に置きながら、明墨の娘であるがゆえに、危険に晒されながら生活する紗耶(近藤華)、過去にいたはずの妻の存在、さらには明墨から手紙をもらいながらも獄中で絵を描き続ける謎の男(緒形直人)も、ストーリーにどのように絡んでくるのか気になるところだ。

第1話から主役級キャストを配し、重厚な法廷劇を見せた本作。それでも第1話では40人以上とされるキャストのほんの一部しか登場していない。

この後、どのように展開が広がっていくのか、そして、明墨正樹とは、いかなる人間で、何を目標としているのか…。今季最高の注目ドラマとなりそうだ。

(文・寺島武志)

【関連記事】
【写真】ドラマ『アンチヒーロー』劇中カット一覧
最高に面白かった「2024年冬ベストドラマ」は? 満足度が高かったTVドラマ5選。お茶の間の心を掴んだ良作をセレクト
最も期待はずれだった「2024年冬ドラマワースト」は? 視聴者にそっぽを向かれた民放ドラマ5選。賛否両論の迷作をセレクト

1 2 3 4 5