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松田元太は中心にいなくても輝く…実力派ぞろいの生徒役の中でも際立つ魅力とは?『ビリオン×スクール』第6話考察レビュー

text by 苫とり子

山田涼介主演のドラマ『ビリオン×スクール』は、日本一の財閥系企業のトップである億万長者が、身分を隠して高校教師となり、生徒と様々な問題を通して成長する痛快・学園エンターテインメント。今回は、第6話のレビューをお届けする。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

ゼロ組で恋の争奪戦が勃発

『ビリオン×スクール』第6話 ©フジテレビ
『ビリオン×スクール』第6話 ©フジテレビ

 早くも後半戦に突入した『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)。第6話はいわば、“恋愛回”だ。ゼロ組の生徒・大杉美波(小宮山莉渚)が片思い中の男子生徒・花井歩夢(佐藤龍我)をめぐり、他校の女子生徒とトラブルになったのをきっかけに加賀美零(山田涼介)は恋の争奪戦に巻き込まれていく。

 美波を演じたのは、映画『違国日記』(2024)での好演も記憶に新しい小宮山莉渚。主人公の姪・朝(早瀬憩)の親友であるえみりを演じた小宮山は、人とは違うことに悩み苦しむ若者の胸の内をナチュラルに表現した。またファッションモデルとしても活動している彼女はスタイル抜群で、ビジュアルが華やか。今作で演じる美波も目立つ存在で、男子たちの目線を奪う。

 そんな美波が恋をしたのは、違う学校に通う歩夢。6人組のアイドルグループ「美 少年」のメンバーである佐藤龍我が演じた。印象的だったのは、ヘアスタイルだ。明るい髪を肩まで伸ばしたそのヘアスタイルはどことなく“平成感”があって、『ごくせん』(日本テレビ系)第2シリーズの亀梨和也や赤西仁を彷彿とさせる。佐藤から醸し出る色気と、中性的な美しさが余計にあの頃の“仁亀”を思い起こさせた。

 ティーチ(安達祐実)からアドバイスを受けた零による恋の後押しにより、美波と歩夢はカップル限定のパーティーに参加することに。だが、そこで歩夢が5股をかけていることが判明する。美波は当然ショックを受けるが、彼女もまた歩夢の前で完璧な自分を偽っていた。

 人間は機械じゃないのに、スペックが高い・低いで語られる世の中で本来の自分に自信が持てずにいる美波。そんな彼女に「どいつもこいつ欠点だらけだ。 だが、それを知った上で受け入れてくれる奴は必ずいる。 そいつこそが、お前が一緒にいる人間じゃないのか」と零は訴えかける。

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