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侑里のために仕事仲間としての“特別”を目指した花岡

中川大志
中川大志Getty Images

Omoinotakeが歌う本作の主題歌「幾億光年」を聴くと、花岡の気持ちに感情移入をしてしまって苦しくなる。とくに、2番のAメロ<囁けばさ 届けられた距離/ゼロセンチの指先で 渡せた気になっていた>という歌詞が、いまの彼の状況を表しているようだ。

花岡は、侑里が「もう、誰ともする気ないから。恋愛とか」と思っているのを知っていたから、恋愛としての“特別”ではなく、仕事仲間としての“特別”を目指したのだと思う。もしかしたら、気持ちを伝えたくなった日もあったかもしれない。それでもグッと堪えてきたのは、侑里が“そういうの苦手”だと思ってきたから。

なのに、テオが現れてからの侑里は明らかに恋愛モードだ。そんな姿を見て、「(恋愛とか)するつもりなかったんじゃないのかよ……」とつぶやく花岡が苦しい。囁けば届けられた距離にいたはずなのに、届けなかったのは侑里の気持ちをいちばんに考えていたからで……。お願いだから、花岡にも巻き返しのチャンスをあげてほしい。

ただ、いまの花岡はちょっぴり空回っている気がしてしまう。「最近、本宮らしくないよ」「本宮は、感情には左右されない。そういう人間だから、俺は信頼してるし、会社だって任せてる」と変わっていく侑里を型に戻そうとするのは、逆効果になってしまうのではないだろうか。

このままでは、抑えてきた感情を解放してくれるテオの方に気持ちが向かってしまうのも無理はない。

わざとじゃんけんに負けてあげたときのように、ふだんとはちがう優しい表情を見せることができたら、花岡にもチャンスが回ってくるかもしれないのになぁ……ともどかしくなる。

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