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井浦新&三浦翔平、2人のイケオジ俳優が醸し出すたまらない魅力とは? NHKドラマ『光る君へ』第14話考察レビュー

text by 苫とり子

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)。平安時代中期を舞台に紫式部の生涯を描く。ついに兼家が鬼籍に入り、長男である道隆が後を継ぎ、まだ若い息子を蔵人頭に任命するなど、独裁が始まった…。今回は、第14話の物語を振り返るレビューをお届けする。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

兼家の死去により長男・道隆の独裁が始まる

『光る君へ』第14話より ©NHK
光る君へ第14話より ©NHK

まひろ(吉高由里子)は土御門殿からの帰りに道長(柄本佑)と鉢合わせる。2人は4年ぶりの再会だったが、お互いに軽く会釈をする程度でその場を立ち去った。しかし、内心は動揺を隠せない道長。そんな中、兼家(段田安則)から呼び出しが。

兼家は道長ら3兄弟に関白を辞し、出家することを告げる。さらに自身の後継者として、長男・道隆(井浦新)を指名。これまで兼家に尽くしてきた次男の道兼(玉置玲央)は納得がいかず激昂するが、決定は覆らない。

やがて兼家が逝去。跡を継いだ道隆は17歳の息子・伊周(三浦翔平)を一足飛びに蔵人頭に任命する。道長の検非違使の改革案も却下。さらには娘・定子(高畑充希)を中宮とし、皇后と並立させるために公卿たちを説得するよう道長に迫る。兄の独裁ぶりに道長は、「俺は何一つ成していない」と焦燥感に駆られながら月を見上げた。

時を同じくして、まひろも月の下で物思いに耽っていた。伊周の伴侶選びのために開かれた和歌の会に招待されたまひろは、久しぶりにききょう(ファーストサマーウイカ)と顔を合わせる。後日、屋敷を訪ねてきたききょうから志を問われるまひろ。

家族を捨てて女房として宮中に仕えたいというききょうほどの情熱はないにしろ、目標はある。それは、文字が読めない人を少しでも減らすこと。まひろはそのための一歩として、庶民の子供・たね(竹澤咲子)に文字を教えていた。しかし、ある時からぱったりたねが来なくなる。心配で家を訪ねたまひろは、たねの父親から「俺ら、あんたらお偉方の慰みものじゃねえ」と言われてしまうのだった。

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