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竜星涼の登場にかき乱される…『枕草子』の有名エピソードも登場。 NHK大河ドラマ『光る君へ』第16話考察&感想レビュー

text by 苫とり子

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)。平安時代中期を舞台に紫式部の生涯を描く。都では疫病が蔓延し、字を教えていた少女の看病にあたったまひろも病に倒れるがそこに現れたのは…。今回は、第16話の物語を振り返るレビューをお届けする。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

疫病に侵されたまひろを看病する道長

『光る君へ』第16話より ©NHK
光る君へ第16話より ©NHK

まひろ(吉高由里子)と間違え、さわ(野村麻純)に夜這いをかけた道綱(上地雄輔)。そのことで大きなショックを受けたさわは、石山寺からの帰路、まひろを「これ以上、惨めにさせないでください…ほっといて!」と突き放した。

年が明け、994年。定子(高畑充希)のいる登華殿は華やかさを増し、積極的に若者たちを招いていた。伊周(三浦翔平)の弟・隆家(竜星涼)も加わり、一条天皇(塩野瑛久)が奏でる龍笛の音色に乗せて舞を踊る。

そこに現れたのが、女院の称号を与えられた詮子(吉田羊)だ。詮子が一条天皇の言動を諌める中、伊周が反論し、場が凍りつく。その日から宮中で放火が相次ぎ、隆家は詮子の仕業を疑うのであった。

一方、まひろは幾度となくさわに手紙を送るが、一向に取り合ってもらえない。そんな折、まひろが文字を教えていた少女・たね(竹澤咲子)が訪ねてくる。父母が悲田院に行ったきり、帰って来ないとまひろに助けを求めるたね。まひろが悲田院に赴くと、都に蔓延する疫病にかかった患者で溢れかえっていた。

やがて、たねが命を落とす。悲しみに打ちひしがれながらも他の患者の看病に当たるまひろは自身も疫病に感染。意識が朦朧とする中、まひろの目の前に道長(柄本佑)が現れる。道長は何の対策も講じない道隆(井浦新)に業を煮やし、道兼(玉置玲央)と共に悲田院視察に訪れていたのだ。

まひろを家まで送り届け、つきっきりで看病に当たる道長の姿に為時(岸谷五朗)は驚く。まひろが山を越えたのを見届け、土御門殿に戻った道長。その様子から倫子(黒木華)は道長の心に、自分でも明子(瀧内公美)でもない誰かがいることに気づくのだった。

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