日曜劇場『VIVANT』で最もブレイクした俳優は? 脇役から見る”型破りな面白さ”を考察。勝手にキャスト表彰式
text by 寺島武志
2023年夏ドラマで、最も話題になったと言えるTBS系ドラマ『VIVANT』。ネット上での考察合戦が盛り上がった本作の成功は、堺雅人はじめとする主役陣だけでなく、視聴者の予想を覆す名演で、脇を固めてくれた豪華共演者の功績も大きい。今回は、物語に深みを与えた脇役俳優を独断で選出、その功績を表彰させて頂く。(文・寺島武志)
『VIVANT』”裏切り者”MVPは誰だ!?
9月17日(日)に最終回を迎えたTBS系日曜劇場ドラマ『VIVANT』。ネット上では終了直後から終了を嘆く声が相次ぎ、ファンからは“VIVANTロス”の声が上がっている。
最終回の最後の場面にも「終わり」「END」といった表記がなかったことで、「すでに続編が製作されることが確定しているのではないか」といった憶測も呼んでいる。
一大ブームとなった大きな要因として、まず挙げられるのが、その豪華なキャストであることは間違いない。加えて、脇役にも大物俳優を起用する贅沢なキャスティングも話題となった。
ここでは、ストーリーにおいて重要な役割を果たしたバイプレイヤーに注目し、メインビジュアルの5人(堺雅人、阿部寛、役所広司、二階堂ふみ、松坂桃李)および、主要キャストだった二宮和也、迫田孝也、林泰文、吉原光夫らを除外した俳優を対象に、大相撲を参考に「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」といった形で振り返っていきたい。