映画『ショウタイムセブン』評価&考察レビュー。阿部寛の野心あふれる表情がヤバい…観ると二度ゾッとするその理由とは?【ネタバレ】
text by ふくだりょうこ
阿部寛を主演に迎え、『岸辺露伴は動かない』シリーズの渡辺一貴が脚本・監督を務めた映画『ショウタイムセブン』が現在公開中だ。本作は、韓国映画『テロ、ライブ』(2013)を原作に、オリジナルストーリーで展開される。そんな本作の見どころと魅力を解説する。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
命がけの生放送が始まるーー。
2月7日より公開となった映画『ショウタイムセブン』。2013年に製作された韓国映画『テロ、ライブ』が原作である。
物語は、ラジオ生放送中の折本(阿部寛)のもとにかかってきた1本の電話から始まる。電話の直後、発電所で爆破事件が起こり、電話の主である男はさらなる爆破を示唆する。そして男は交渉人に折本を指名する。
折本はこれをチャンスと捉える。自分が降板させられた国民的ニュース番組『ショウタイム7』への復帰の足掛かりになると考えたのだ。
折本は半ば強引に『ショウタイム7』のスタジオに乗り込み、生放送で男と交渉を続ける。しかし、スタジオにはすでにあちこちに爆弾が仕掛けられていた。男の意に添わなければ、爆破が起こる、誰かが殺されるかもしれない…。まさに命がけの生放送である。