高橋文哉のスゴさとは…? 映画『交換ウソ日記』でみせる演技を徹底考察。Z世代屈指のカメレオン俳優、その魅力に迫る
text by 柚月裕実
公開中の映画『交換ウソ日記』。本作で恋愛映画初主演となる高橋文哉が演じるのは、学校イチのモテ男子。ウソから始まるヒミツの交換日記を巡る“すれ違い”ラブストーリーがこの夏を彩る。今回は本作の見どころと、ドラマ、映画に出演が続く注目の俳優・高橋の魅力に迫る。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:柚月裕実】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。
原作はベストセラー小説
勘違いから始まる胸キュンラブストーリー
原作はシリーズ累計65万部を突破する櫻いいよの同名小説。脚本は『PとJK』『ハニーレモンソーダ』などを手がけた吉川菜美。
監督はドラマ『中学聖日記』『アンナチュラル』などのヒットドラマの演出を担当した竹村謙太郎監督が務めた。竹村は本作が劇場用映画では初監督となる。
高橋が演じる瀬戸山は学校イチのモテ男子で、思ったことをすぐ口にするド直球な性格。ヒロインの黒田希美を演じるのは桜田ひより。瀬戸山とは対照的に、空気を読みすぎてしまう性格で、大人しく見られるが実はヘヴィロック好きというギャップの持ち主。
「好きだ」というラブレターから物語が展開する。手紙を受け取ったのは希美だが、本当は希美の友人・松本江里乃(茅島みずき)宛だった。勘違いしたまま始まった交換日記だが、間違いに気づいても言い出せないままやり取りを続けてしまう…。