アラフォー世代がどハマり…その理由は? ドラマ『真夏のシンデレラ』徹底考察。胸キュンセリフ&前半のあらすじを解説
text by 柚月裕実
森七菜、間宮祥太朗、神尾楓珠ら出演のフジテレビ系ドラマ『真夏のシンデレラ』。平成の月9の定番でもあった、夏の恋愛を描く王道ストーリーだ。7月に放送を開始し、話題を呼んでいる同作のみどころを徹底解説する。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:柚月裕実】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。
かつての月9とは異なる現代的な設定
7月スタートの“月9”ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)が話題を集めている。
「海辺を舞台にした男女8人による恋愛群像劇!この夏、一番の恋の予感!」と掲げるように、夏の海を舞台にしたどこか懐かしくてクセになる、夏の王道のラブストーリーが帰ってきた。
本作は森七菜と間宮祥太朗がダブル主演を務め、ともに月9ドラマは初主演で初共演を果たす。さらには神尾楓珠、吉川愛、萩原利久、白濱亜嵐、仁村紗和、水上恒司といま注目の若手俳優が名を連ねる。
脚本は「第34回フジテレビヤングシナリオ大賞」(2022年)で大賞を受賞した市東さやかによるオリジナル作品と、新鮮な組み合わせで夏の月9を彩っている。
森が演じる蒼井夏海は、サップインストラクターの傍ら父が営むレトロな食堂を手伝っている。幼馴染の牧野匠(神尾楓珠)に密かに思いを寄せるが、夏海のサバサバとした性格が邪魔をして進展しないまま。
一方、間宮演じる水島健人は、一流大学卒、大手建築会社勤務という優等生サラリーマン。バカンスで訪れた湘南の海で夏海と出会い、健人は夏海に惹かれていく。
相関図に恋の矢印を引けば、一方通行の思いばかりが並ぶが、これぞ恋愛ドラマの醍醐味。登場人物もそれぞれ専門的な職業に就いたり、目指しているものがあったりと、かつてのOL設定ではないのが現代らしいところ。