ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 映画『春画先生』&『春の画 SHUNGA』公開記念。葛飾北斎らの貴重な実物を集めた「銀座の小さな春画展」開催決定! » Page 2

劇映画『春画先生』10月13日(金)公開

<あらすじ>

”春画先生”と呼ばれる変わり者で有名な研究者・芳賀一郎は、妻に先立たれ世捨て人のように、一人研究に没頭していた。退屈な日々を過ごしていた春野弓子は、芳賀から春画鑑賞を学び、その奥深い魅力に心を奪われ芳賀に恋心を抱いていく。

やがて芳賀が執筆する「春画大全」を早く完成させようと躍起になる編集者・辻村や、芳賀の亡き妻の姉・一葉の登場で大きな波乱が巻き起こる。それは弓子の“覚醒”のはじまりだった―。

<作品内容>

江戸文化の裏の華である“笑い絵”とも言われた春画の奥深い魅力を、 真面目に説く変わり者の春画研究者と、しっかり者の弟子という師弟コンビが繰り広げる春画愛をコミカルに描く本作。

主演に内野聖陽、ヒロインに北香那、共演に柄本佑、白川和子、安達祐実を迎え、『月光の囁き』(99)、『害虫』(02)などの先鋭的な作品で映画ファンを唸らせてきた名匠・塩田明彦が監督・脚本を手掛ける。

春画は江戸幕府から禁止された禁制品で表に出ないだったからこそ、自由な創作が可能となり、とどまることを知らぬ芸術の域に達して、庶民から大名までを虜にした真の江戸時代のエンターテイメントだった。

これまでその取扱いは日本映画でもタブーとされ、性器部分の描写は映倫審査でカし加工が必要だった。しかし、本作は、映倫審査で区分【R15+】として指定を受け、商業映画として全国公開される作品としては、日本映画史上初、無修正での浮世絵春画描写が実現した。

その自由な精神を現代に映画として表現することを目指して制作された『春画先生』。好きなものにのめり込んでいくおかしな者たちを描く異色の偏愛コメディが誕生した!

【作品情報】

キャスト:内野聖陽、北香那、柄本佑、白川和子、安達祐実
原作・監督・脚本:塩田明彦
製作:中西一雄 小林敏之 小西啓介
プロデューサー:小室直子
製作:『春画先生』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、TC エンタテインメント、ハピネットファントム・スタジオ)
企画・製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2023/日本/114分 <R15+>
Ⓒ2023「春画先生」製作委員会
公式 HP:https://happinet-phantom.com/shunga-movie

ドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』11月24日(金)公開

葛飾北斎、喜多川歌麿、鈴木春信……江戸の名だたる浮世絵師たちが、並々ならぬ情熱を注いだ「春画」。2013年、ロンドン・大英博物館での世界初の大規模な「春画展」に大勢の人が詰めかけ、その約半数は女性だったという。

2015年~16年に東京と京都で開催された日本初となる大規模な「春画展」は東西合わせて29万人を動員、その約半数もまた女性だった。

そして 2023 年、春画についての本格的なドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』が完成。浮世絵の頂点とされる作品も少なくない春画だが、そうした傑作が誕生した社会的背景とは一体どんなものだったのか?

また、その一方で大衆向けに無数に作られた安価な春画を人々はどのように楽しんでいたのか? いまだ知られざる部分も多い春画の世界にカメラが分け入り、当時の風俗・文化、人々の思いを浮かび上がらせていく。

春画を知ると、現代人が知らなかった<日本の姿>が見えてくる――。

<作品内容>

葛飾北斎、喜多川歌麿をはじめとする江戸の名だたる浮世絵師たちが、並々ならぬ情熱を注いだ春画。彫り・摺りの高度な技術も投入され、「美」「技」において超一級の芸術と呼べる作品が数多く生み出されたが、時代が江戸から明治に変わると“わいせつ物”として警察による取り締まりの対象となり、日本文化から姿を消してしまった。

性別を問わず楽しめるアートとして再評価の機運が高まったのは、つい最近のこと。春画に描かれる表現は、もはや性愛だけにとどまらず、驚くほど多彩で、“笑い絵”と称されるようにユーモアをもって描かれる「生命」そのものの魅力に引き込まれずにはいられない。

100点以上に及ぶ春画と、国内外の美術コレクターや浮世絵研究家、美術史家、彫師、摺師などへの取材をもとに、表情豊かに描かれる「性」と「生」を発見する驚きのドキュメンタリー。

本編中では、秘蔵の名品を含む作品“笑い絵”とも称されユーモアをもって描かれた春画を識者や文化人が思い思いに楽しむ姿や、「春画・春本は単なるエロ本だろうという考え方からははみ出る」「性的なことは人生において重要だと春画では強く描かれている」といった専門家の言葉、横尾忠則(画家)、会田誠(現代美術家)らが思い思いに春画を語る。

さらに、森山未來と吉田羊が朗読で参加した葛飾北斎の“蛸と海女”で知られる「喜能会之故真通」や鈴木春信の「風流艶色真似ゑもん」をアニメーション化した映像も登場し、コミカルに語られる様は必見。

「喜能会之故真通」葛飾北斎(提供:浦上蒼穹堂)
喜能会之故真通葛飾北斎提供浦上蒼穹堂

【関連記事】
有名女優のカラダに目が釘づけ…。人気ハリウッドスターの濡れ場が堪能できる映画5選【90年代編】世にも艶やかな作品を厳選
官能的すぎる…。国民的女優の濡れ場が堪能できる日本映画5選【平成編】美しい裸体と気迫の演技に胸を打たれる作品をセレクト
今なら炎上必至の名作映画は…? 公開当時は大絶賛・今見ると問題点だらけの映画5選。時代の波に取り残された作品をセレクト

1 2