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『魔女の宅急便』作者のドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』完成披露舞台挨拶レポート

text by 編集部

「魔女の宅急便」の作者として知られる児童文学作家・角野栄子の日常に密着したドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』が、1月26日(金)より公開される。この度、1月16日に、角野栄子と宮川麻里奈監督が登壇して同作の完成披露舞台挨拶が実施された。

元旦に89歳を迎えた角野栄子。挑戦してみたいこととは?

ⒸKADOKAWA
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この度、「魔女の宅急便」の作者として知られる、児童文学作家・角野栄子の日常に4年にわたって密着したドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』(KADOKAWA配給)の完成披露舞台挨拶を1月16日(火)神楽座にて実施した。

鎌倉の自宅では自分で選んだ「いちご色」の壁や本棚に囲まれ、カラフルなファッションと個性的な眼鏡がトレードマーク。一方、5歳で母を亡くし戦争を経験。

結婚後24歳でブラジルに渡り、35歳で作家デビューするなど、波乱万丈な人生を歩みながら、持ち前の冒険心と好奇心で幾多の苦難を乗り越えてきました。“想像力こそ、人間が持つ一番の魔法”と語る角野栄子とはどういう人物なのか?

88歳のキュートな“魔女”が、老いや衰えさえも逆手にとって今もなお、夢いっぱいな物語を生み出す秘訣とはー。

イベントには角野栄子と監督の宮川麻里奈が登壇し、4年に渡る密着取材の裏話や映画完成の喜びをたっぷりとお話いただいた。以下本イベントオフィシャルレポートになる。

ⒸKADOKAWA
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上映前の舞台挨拶に登壇した角野は、「皆さんこんにちは。お寒い中いらしていただき、ありがとうございます。何と言っても、主役が89歳なものですから、あまりご期待をなさらないように、よろしくお願いいたします。映画はとても面白く出来ていまして、150%私を出してくださっているのではないかと思います。」と挨拶。

続けて、本作で映画監督デビューとなった宮川麻里奈監督は、「映画監督を思いもよらずやらせていただく事になり、どうしようと思い、世界中の色々な高齢女性のドキュメンタリー映画を片っ端から観ました。結果、これは大丈夫だと確信しました。
それは、こんなに素敵な女性(角野さん)は世界広しと言えども、いないなと。角野さんを映画にするのであれば、どんな形であろうと絶対うまくいくだろう、と思い、素直に変に肩に力を入れず角野さんの素敵さを伝える映画をつくれば良いんだな、と思いました。」と挨拶。

ⒸKADOKAWA
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さらに、「この仕事を始めて30年になりますが、こんなに心から素敵だと思って撮影できる方に巡りあえたことは、30年頑張ってきたご褒美だと思えるような事でした。この作品は私から角野さんへのラブレターのつもりで作りました。角野さんの眩しさをスクリーンから浴びていただけたらと思います。」と呼びかけた。

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