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宮崎駿とアカデミー賞の長年にわたるすれ違いとは? 映画『君たちはどう生きるか』海外評価と受賞の可能性を徹底考察&解説

text by 編集部

スタジオジブリと宮崎駿監督が、映画『千と千尋の神隠し』で最後にアカデミー賞を受賞してから早や20年が経過した。そんな中、宮崎駿の新作映画『君たちはどう生きるか』が、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート。早速現地メディア米Movie Webを参考に、その内容を確認していく。

国内外で存在感を放つ宮崎駿のカムバック作『君たちはどう生きるか』

© 2023 Studio Ghibli
© 2023 Studio Ghibli

映画界には多くの偉大な監督やストーリーテラーがいる。これまで数々の名作アニメを生み出してきた宮崎駿は、その中心的人物の一人だろう。

前作が公開されてから10年。宮崎は、映画『君たちはどう生きるか』で映画製作の世界に戻ってきた。彼のカムバックによって実現した本作は、ハリウッドの賞レースを賑わせている。

宮崎駿監督とスタジオジブリ。彼らはこれまでにもアメリカの賞レースで存在感を示してきた。特に2003年開催の第75回アカデミー賞では、映画『千と千尋の神隠し』で見事、最優秀長編アニメ映画賞を受賞。過去20年間を振り返ると数作品がノミネートされている。

とはいえ、ノミネートこそ何度もされてはいるものの、『千と千尋の神隠し』以来、宮崎監督もスタジオジブリもアカデミー賞の受賞からは遠ざかっている。

そんな中、2023年に公開され、日本のみならずハリウッドでも大きな反響を呼んでいる、現時点の最新作『君たちはどう生きるか』は、下馬評通り、2024年のアカデミー賞最優秀長編アニメ映画賞にノミネートを果たした。

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