ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » “ふぉ~ゆ~”辰巳雄大の演技に引き込まれるワケ。映画『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』徹底考察。忖度なしガチレビュー

“ふぉ~ゆ~”辰巳雄大の演技に引き込まれるワケ。映画『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』徹底考察。忖度なしガチレビュー

text by 柚月裕実

不老不死の2人と転生を繰り返す少女、そんな3人の千年の運命を漫画、舞台、映画を通して描いた「僕らの千年プロジェクト」。今回は、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)と浜中文一が、舞台に続いてW主演を続投した映画『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』を徹底レビューする。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

————————

【著者プロフィール】

エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。

不老不死の二人と転生少女の運命ー

©僕らの千年プロジェクト ©2023映画「僕らの千年と君が死ぬまでの30日間」製作委員会
©僕らの千年プロジェクト ©2023映画僕らの千年と君が死ぬまでの30日間製作委員会

不老不死の2人と、転生を繰り返す少女の運命を描いた本作。映画・舞台ともに主演は辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)と浜中文一が務める。辰巳が演じるのは、記憶喪失で不思議な力を持つ草介。

一方の浜中は、記憶がない草介に代わって全てを知り、生活を共にする光蔭役。ヒロイン・舞役には小西桜子、そして筒井真理子が脇を固める。監督は菊地健雄、脚本は保坂大輔。

舞台版では平安時代を舞台に、漫画版では平安から大正時代を、そして物語を締めくくる映画版では現代とステージを変えながら、彼らの輪廻転生を繰り返す千年を描いたメディアミックス作品だ。

YouTubeで公開されているティザームービーにあるように、草介が長い眠りから目を覚ますと、その時を待っていたかのように光蔭が支える。生活を共にする2人の前に、女優の卵・舞が現れて物語が動き出す。

1 2 3 4