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「鼻をすする音が…」ufotableの神作画だけでも価値あり! 映画 『鬼滅の刃 絆の奇跡、そして柱稽古へ』評価レビュー

映画『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』が2月2日より公開された。本作は「ワールドツアー」の名の通り、日本での上映を皮切りに、世界140以上の国と地域の映画館で上映される。 今回は早速、本作の内容紹介とレビューをお届けする。(文・ジュウ・ショ) 【あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:ジュウ・ショ】

フリーランスとしてサブカル系、アート系Webメディアなどの立ち上げ・運営を経験。コンセプトは「カルチャーを知ると、昨日より作品がおもしろくなる」。美術・文学・アニメ・マンガ・音楽など、堅苦しく書かれがちな話を、深くたのしく伝えていく。→note

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(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
C吾峠呼世晴集英社アニプレックスufotable

本作は、主にテレビアニメ第4シーズン「刀鍛冶の里編」11話と、第5シーズン「柱稽古編」第1話の内容で構成されている。

冒頭は、過去作のダイジェストから始まる。「炭治郎立志編」「無限列車編」「遊郭編」そして「刀鍛冶の里編」の映像が短めに流れ、そのまま「刀鍛冶の里編」の第11話と「柱稽古編」第1話が流れる。

つまり本作は「『鬼滅の刃』を見ていること」を前提とした作品だ。アニメ・原作を読んでいないと、理解できない内容となっている。「敵・半天狗との戦い」「禰豆子の太陽の克服」など、第4シーズンクライマックスの内容の後に、2024年春から公開される第5シーズン第1話の物語が先行を公開するというもの。

第5シーズンは「柱稽古編」だ。敵である鬼の総大将・鬼舞辻無惨は、太陽を克服した唯一の鬼・禰豆子を食べることで、自身も太陽に耐えられる肉体を得たいと考えていた。

無惨が攻めてくることを予感する柱の面々は、鬼殺隊全体のレベルを高めるべく、鬼殺隊に稽古をつけることを決意する……というストーリーである。

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