大人気作品『名探偵コナン』のコナンのライバルといえば、華麗なトリックで名宝を盗み出す怪盗キッド。幾度となく描かれてきたコナンとキッドの浅からぬ因縁がTVシリーズ特別編集版『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』として劇場公開中だ。今回は、本作のレビューをお届けする。（文・ガラガラ）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

20年以上続く長寿アニメ
コナンと怪盗キッドの人気エピソードを再編集して映画化！

2024年4月公開予定の劇場版名探偵コナン最新作『100万ドルの五稜星』では、怪盗キッドが登場することが明らかとなっている。それを受けて、怪盗キッドとコナンの出会いやその関係性をまとめられた作品が、本作の位置づけである。テレビアニメですでに放送された話の中から怪盗キッドが登場する回を編集してまとめた内容がメインだ。

名探偵コナンのテレビアニメは1996年1月8日に第1話の放送が開始され、2024年現在もなお放送され続けている長編アニメなのだが、怪盗キッドが初登場したのが、アニメ第76話『コナンVS怪盗キッド』という回であり、1997年に放送されている。

今から20年以上も前の話となれば、コナンと怪盗キッドの出会いや二人の関係性を知らないファンがいてもおかしくはなく、このような形で映画化することで新規のファンにもコナンと怪盗キッドの関係性を知ってもらおうというわけである。

本作にもこの出会いのエピソードは描かれている。コナンと怪盗キッドが初めて出会ったのはビルの屋上であり、二人が出会ったところでオープニングがスタートする。