賞レースで圧倒的な存在感! 映画『教皇選挙』第97回アカデミー賞作品賞、主演男優賞ほか8部門でノミネート

text by 編集部

第82回ゴールデングローブ賞で脚本賞を受賞した映画『教皇選挙』が、3月20日(木・祝)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開となる。そんな本作が、第97回アカデミー賞において、作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞の8部門にノミネートされた。(文・編集部)

教皇選挙の舞台裏を描く極上のミステリー

©2024 Conclave Distribution, LLC.
©2024 Conclave Distribution, LLC.

 第82回ゴールデングローブ賞で脚本賞を受賞した本作は、第30回クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)において最多タイ11部門にノミネートされているほか、先日発表された第78回英国アカデミー賞においても最多12部門にノミネートを果たし、映画賞レースで圧倒的な存在感を放っている。

 さらに本作は、アカデミー賞の結果にもっとも近いと言われる、全米製作者組合賞の作品賞、全米監督組合賞の監督賞、全米映画俳優組合賞の作品賞にあたるキャスト賞と主演男優賞にノミネートされた。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞やアメリカ映画協会が発表する今年の映画トップ10を含め、ほぼ全ての前哨戦を網羅しており、その勢いはとどまるところを知らない。

 そして今回のアカデミー賞ノミネーションによって、レイフ・ファインズは『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)以来28年ぶり2度目の主演男優賞ノミネートとなり、助演女優賞の候補となったイザベラ・ロッセリーニは、50年近いキャリアにおいて初のオスカーノミネートとなる。第97回アカデミー賞授賞式は、現地時間3月2日(日)の予定だ。

【ストーリー】

 全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者にして、バチカン市国の元首であるローマ教皇が、死去した。悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)は新教皇を決める教皇選挙〈コンクラーベ〉を執り仕切ることに。

 世界各国から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘の投票が始まった。票が割れるなか、舞台裏で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々にローレンスの苦悩は深まっていく。そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった―。

【作品情報】

監督:エドワード・ベルガー
脚本:ピーター・ストローハン
原作:ロバート・ハリス著「CONCLAVE」
出演:レイフ・ファインズ
スタンリー・トゥッチ
ジョン・リスゴー
イザベラ・ロッセリーニ
2024年|アメリカ・イギリス|英語・ラテン語・イタリア語|カラー|スコープサイズ|120分|原題:CONCLAVE|字幕翻訳:渡邉貴子|G
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
© 2024 Conclave Distribution, LLC.
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3月20日(木・祝)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

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【了】

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