童貞卒業を誓った男子高校生の青春記
『アメリカン・パイ』(1999)
監督:ポール・ワイツ
脚本:アダム・ハーツ
出演:ジェイソン・ビッグズ、クリス・クライン、ジェニファー・クーリッジ、シャノン・エリザベス、ショーン・ウィリアム・スコット
【昨日内容】
高校卒業を前に、童貞喪失を誓い合ったジム(ジェイソン・ビッグス)、ケビン(トーマス・イアン・ニコラス)、オズ(クリス・クライン)、フィンチ(エディ・ケイ・トーマス)。出会いを期待して参加したパーティーで惨敗した彼らは、卒業までに初体験を済ませることを目標に協定を結ぶ。プロムまでの3週間、個性的な4人それぞれの奮闘が始まる。
【注目ポイント】
映画『アバウト・ア・ボーイ』(2002)などで監督を務めたポール・ワイツの監督デビュー作でもある『アメリカン・パイ』。当時、全米で大ヒットを記録し、シリーズ化もされた。
アメリカの高校を舞台に、卒業を控えた男子高校生たちが「卒業までに童貞を卒業する」ことを目標に奮闘する姿を描いたセックス・コメディだ。
物語は、ジム(ジェイソン・ビッグス)をはじめとする友人のケビン、オズ、フィンチたちが、それぞれの方法で恋愛やセックスに挑むが、失敗やトラブルの連続でドタバタ劇が展開される。
笑いと感動を織り交ぜた作品として支持されているが、青春時代の性への関心や葛藤を赤裸々に描かれているため家族との鑑賞は気まずくなると言えるだろう。
例えば、ジムが性行為を疑似体験するために母親が用意したアップルパイを使ってしまうシーンがある。他にも盗撮やフィンチが友人の母親と関係を持つといった展開は家族と一緒に観たら確実に気まずい雰囲気になる。
R指定並みの性的な描写が多々あるが、本作は年齢制限がない作品。夜中に放送されることもあるため家族で鑑賞の際は注意が必要である。