実写はひどいがアニメは? 「さらにいくつもの」との違いは? 映画『この世界の片隅に』ドラマ版比較など魅力を徹底考察
text by 編集部
映画「この世界の片隅に」をあらすじ(ネタバレ)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で解説。原作はこうの史代による同名漫画。片渕須直監督作品。主役の声優を務めるのは、のん。『さらにいくつもの片隅に』との違いと見る順番は? この映画の真の魅力、そして結末を多角的な視点で明らかにする。<あらすじ キャスト 評価 レビュー>
映画『この世界の片隅に』のあらすじ
時は太平洋戦争真っ只中の1944年。広島市に住む18歳の少女・浦野すずは、大らかで明るい性格の持ち主である。戦時下で貧しい生活を強いられながらも、しっかり者の兄、甘えん坊の妹と支え合いながら、不自由な日々を送っていた。すずは手先が器用であり、絵画を得意としている。
ある日、周作という青年が浦野家を訪れる。周作は幼少時にすずと出会って以来、密かに好意を寄せていたという。周作はすずの父親に、娘を嫁にもらいたいと懇願。すずは結婚の申し出を承諾し、家族のもとを離れ、呉市の周作の実家に移り住むことになった。