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『ゴッドファーザー』はなぜリメイクされない? ハリウッドの常識を打ち破った、映画史上の最高傑作を改めて深掘り

text by 編集部

映画『ゴッドファーザー』は、アメリカで絶大な権力を握るコルレオーネ・ファミリーが、崩壊の危機に立たされる様を描いた作品。当時の興行記録を塗り替える記録的大ヒットを果たしたこの映画は、人気の作品ではあるが、リメイク作品が製作されていない。一体なぜリメイクされないのか。今回は現地のメディアを参考に、その理由に迫る。

1970年代のハリウッドの常識を打ち破った映画『ゴッドファーザー』

Getty Images

1972年に公開された映画『ゴッドファーザー』は、作家マリオ・プーゾによる同名小説の映画化作品で、アメリカで絶大な権力を握るコルレオーネ・ファミリーが、崩壊の危機に立たされる様を描いた作品だ。

この作品は、当時の興行記録を塗り替える大ヒットを記録し、映画評論家や、映画関係者から高い評価を受け、同年度のアカデミー賞において9部門にノミネート、そのうち作品賞・主演男優賞・脚色賞を受賞。同年度のグラミー賞で映画・テレビサウンドトラック部門を受賞した。

この映画の監督、脚本家、俳優、音楽担当などで、多くのイタリア人が製作に関与した映画であり、これまでのハリウッドのホワイトウォッシング(白人以外の役を白人が演じること)を打開した先駆的作品となった。1990年には「文化的、歴史的、また芸術的に重要である」として、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された、人気作品だ。

映画史上最高傑作の1つであると言われているこの作品を、リメイクしようという発想は、もしかすると、多くの人の目には、この映画史に残る作品への“冒涜”に映っているのかもしれない。そのため、公開から50年以上経った現在でも、リメイク作品の製作などは一切ない状態だ。

今回はそんな映画『ゴッドファーザー』のリメイク作品が公開されない理由をカナダニュースサイトScreen Rantに基づいて紹介する。

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