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爆死予測から大逆転…めちゃくちゃ感動的。そのワケは? 映画『マイ・エレメント』徹底考察。物語に込められた深い意味を解説

text by 島 晃一

ピクサー最新作『マイ・エレメント』が公開中。これまで“おもちゃ”、“モンスター”、“車”など独創的な世界を描いてきたピクサー。本作は、火、水、土、風のエレメントの世界が舞台に、正反対の性質を持つ二人が出会うラブロマンスだ。今回は、そんな本作のレビューをお届けする。(文・島 晃一)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

”火”のエンバーと、”水”のウェイド
正反対の相手と出会うことで、自分自身と向き合うことに

(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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ディズニー&ピクサーによる最新作、『マイ・エレメント』が現在公開中だ。本作は、擬人化された火、水、土、風の4つのエレメント=元素たちが暮らすエレメンタル・シティを舞台に、火の女の子エンバー(リア・ルイス)と水の青年ウェイド(マムドゥ・アチー​​)のロマンス、葛藤と成長をコメディ・タッチで描いている。

エンバーは、父が経営する雑貨店を継ぐために日々を過ごしていた。両親は、彼女が生まれる前にエレメント・シティに移り住んだのだが、彼らはあまり他の種族と交わらずに暮らしている。

ある日、エンバーはウェイドと出会う。癇癪を起こしやすいエンバーと、涙もろいウェイド。性格も真逆で、火と水はお互いを打ち消しあってしまうなど相性も悪いが、一緒に過ごすうちに、彼女は自分のやりたいことや将来の夢について考え始める。

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