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「まさに生きることを語っている」映画『アステロイド・シティ』に込められたメッセージとは? インタビュー映像解禁

text by 編集部

『ラ・ラ・ランド』以来の最高記録を樹立し、日本では9月1日より公開され、初週の週末3日間でウェス・アンダーソン監督史上最高の館アベレージを記録した大ヒット最新作『アステロイド・シティ』が、絶賛公開中だ。今回は、本作に込められたメッセージのひとつをキャストが明かすスペシャルインタビュー映像が解禁された。

『アステロイド・シティ』に込められた
「わからない」を肯定するメッセージ

明日23日(土)に“アステロイド・デイ”記念として、1日限りの入場者プレゼント「なりきり!宇宙人お面」の配布が決定し、ますます盛り上がりを見せる本作は、舞台“アステロイド・シティ”の制作過程を取り上げるTV番組の放送、という設定で進んでいく。

その特殊な構造によって描かれる「役を演じる役者」の存在によって舞台裏で行われる役者と演出家のやりとりに、本作に込められたメッセージが秘められているのだ。今回、そのメッセージをキャスト陣が明かすスペシャルインタビュー映像を公開。

ルパート・フレンドは、舞台“アステロイド・シティ”で主人公のオーギー・スティーンベックを演じる俳優、ジョーンズ・ホール(ジェイソン・シュワルツマン)が、演出家のシューベルト・グリーン(エイドリアン・ブロディ)に「役の動機が理解できない」と吐露するシーンをあげ、「演出家が「考えすぎるな とにかく前へ進め ストーリーを語るのだ」と言う。「まさに生きることを語っている」と語る。

マヤ・ホークは、作家であるコンラッド・アープが同じくジョーンズに言う「君は完璧だ それでいい」というセリフを取り上げ、「役者がわからないことだらけで納得がいっていなくても、それも含めて適役ということ。とても美しい場面だと思う」と話す。

ブライアン・クランストン、エイドリアン・ブロディは、「人生もわからないことばかり」と語り、悪いことではないと力強いメッセージを送る。

「わからないことがあっても人生は進んでいく」というメッセージを異口同音で語る彼ら。SNSに寄せられる本作の感想にも時折「このわからなさもこの監督だからこそ不思議と説得力がある」「訳わからんけどなんか良かった」といったものがあるが、その「わからなさ」こそ『アステロイド・シティ』の醍醐味のひとつと言えるのかもしれない。

オーギー・スティーンベック/ジョーンズ・ホールを演じたジェイソン・シュワルツマンは、あるインタビューで、哀しみに対処しようとするオーギーを演じてどうだったか問われると、「哀しみ方」に正解不正解はないと思っていると語った。

「みんなが哀しんでいるなか、特に哀しいと思わないことだってあるわけで、それはそれで肯定していいと思う。同調できないがために自分を責めるのは辛いことだよ。ただ感じるままに感じればいいんだ。そこは自分を信じていい。エイドリアンが劇中で「そのままでいいんだよ」と言うね?その台詞を聞いたときにそう思ったんだ。自分の感情に悩む必要はないんだ。ただ感じれば良い。「そのままでいい」。」

わからなくても、そのままでいい。ただ感じるままにいればいい。あたたかくやさしいメッセージをぜひ劇場で受け取ってほしい。おかしくて、ちょっと切ない、ウェス監督最高傑作『アステロイド・シティ』大ヒット上映中!

【ストーリー】

時は1955年、アメリカ南西部に位置する 砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。

子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー──それぞれが様々な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来!?この予想もしなかった大事件により人々は大混乱!

街は封鎖され、軍は宇宙人の事実を隠蔽しようとし、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たしてアステロイド・シティと、閉じ込められた人々の運命の行方は──!?

【作品情報】

『アステロイド・シティ』
監督・脚本: ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』『ムーンライズ・キングダム』)
原案: ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ 制作: ウェス・アンダーソン、スティーヴン・レイルズ、ジェレミー・ドーソン
製作総指揮: ロマン・コッポラ、ヘニング・モルフェンター、クリストフ・フィッサー、チャーリー・ウォーケン
出演: ジェイソン・シュワルツマン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、スカーレット・ヨハンソン(「アベンジャーズ」シリーズ/ブラック・ウィドウ)、
トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、
リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーヴン・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、
ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、トニー・レヴォロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム 他
配給: パルコ ユニバーサル映画
2023年/アメリカ/カラー・モノクロ/スコープサイズ/英語/104分/字幕翻訳:石田泰子/原題:Asteroid City/映倫:G
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