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天才・ゴダールの映像世界に酔いしれる…! 60~80年代の傑作群を一挙に放送【ザ・シネマ メンバーズ セレクション】

text by 編集部

2022年9月に91歳で逝去した、巨匠ジャン=リュック・ゴダール。洋画専門CS放送ザ・シネマでは、同監督の特集を9月と11月に分けて放送。『はなればなれに』をはじめ、大手サブスクサービスでは配信されていない作品も網羅。ヌーヴェル・ヴァーグの巨匠が60年代から80年代に制作した珠玉の9作品。要チェックだ。

ジャン=リュック・ゴダールの珠玉の傑作群を2カ月に渡って放送!

ザ・シネマ メンバーズがセレクトした上質な映画を特集する【ザ・シネマ メンバーズ セレクション】。9月と11月は、ヌーベルバーグを代表する映画監督として世界的に有名なジャン=リュック・ゴダールを特集。

9月26日(月)~29日(木)放送のPART1では、60年代の初期監督作4作品をお届け。11月25日(金)~29日(火)放送のPART2では、商業映画との決別を宣言する直前に制作された転換点となる2作と、その後、商業映画に復帰した80年代を中心とした3作の計5作品をラインナップ。

アメリカの犯罪小説を原作に2人の男と1人の女の恋や犯罪計画をコメディタッチで描くアンナ・カリーナ主演作『はなればなれに』。愛人のいる人妻の日常を言葉遊びや実験的映像を織り交ぜ繊細に切り取った『恋人のいる時間』。ヴェトナム戦争や中国の文化大革命を背景に、毛沢東思想に心酔するフランス人学生を描いた問題作『中国女』。都会の生活から抜け出したいカップルを待ち受ける狂気と悪夢の終末旅行を描いた『ウイークエンド』をはじめとした、合計9作品が放送予定だ。

ジャン=リュック・ゴダール特集part1の特設ページはこちらをクリック!

ミニシアター系サブスク「ザ・シネマメンバーズ」でもジャン=リュック・ゴダール作品を順次公開中。こちらも要チェックだ。
ザ・シネマメンバーズHP

《9月放送:PART1》

アンナ・カリーナのコケティッシュな魅力にうっとり。ゴダール流ミュージカルコメディ

『女は女である』

© 1961 STUDIOCANAL IMAGE EUROINTERNATIONAL FILMS SpA

放送日:9月26日(月) 6:00~
<あらすじ>
パリの小さな本屋で働くエミールは、ストリッパーの彼女、アンジェラと同棲している。ある日アンジェラが、急に子供が欲しいと言い出したことから、いつもの喧嘩に発展してしまう。子供にも結婚にも意味を感じない、ご都合主義のエミールに対し、子供を生むと意地になったアンジェラは、以前から彼女に色目を使っている下の部屋に住むアルフレッドに頼むと言い出し、心を決めてアルフレッドのもとへ行ってしまう。

女優を夢見て娼婦へと転落していく女…ゴダール特有のウィットが冴える悲劇

『女と男のいる舗道』

© 1962 LES FILMS DE LA PLEIADE Paris

放送日:9月27日(火) 7:00~
【あらすじ】
舞台女優を志すナナは、夢を叶えるため夫と子供を置き去りにして家を出てしまう。夫の説得に応じずレコード店で働きながら自活するが、やがて家賃を支払えなくなり、アパートの鍵を取り上げられてしまう。管理人室にこっそり侵入して鍵を取り返そうとするも失敗し、映画館に足を運んで『裁かれるゝジャンヌ』を見ながら涙を流す。その後、生活に困窮したナナは、娼婦が立つ舗道で声を掛けてきた男に体を売ってしまう。

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