ホーム » 投稿 » 海外映画 » 劇場公開作品 » 鈴木敏夫&平原綾香から絶賛コメント到着。ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』監督からのメッセージも解禁

鈴木敏夫&平原綾香から絶賛コメント到着。ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』監督からのメッセージも解禁

text by 編集部
C2021 Piano b produzioni gaga potemkino terras

『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネに迫るドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が2023年1月13日に公開される。本作を一足早く鑑賞した弘兼憲史、鈴木敏夫、平原綾香ら著名人から絶賛のコメントが到着した。監督から日本の観客へのメッセージ動画も解禁する。

エンニオ・モリコーネの苦悩と栄光をカメラに収めた
ドキュメンタリー映画

忘れないー。マエストロが遺した永遠のメロディ。芸術の深淵を見た彼が、カメラの前で最後に語ったこととは─? 2020年7月、世界は類稀なる存在を失った。エンニオ・モリコーネ、享年91歳。

500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞(R)に6度ノミネートされ『ヘイトフル・エイト』(15)で遂に受賞、全功績を称える名誉賞にも輝いた。そんな伝説のマエストロに、弟子であり友でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着。

結果的に生前の姿を捉える最後の作品となってしまった音楽ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が1月13日(金)に公開される。

この度、本作を一足早く干渉した漫画家・弘兼憲史、スタジオジブリ・鈴木敏夫、歌手・平原綾香ら著名人12名から絶賛コメントが到着した。併せて、トルナトーレ監督から日本の観客に向けた特別メッセージ動画も解禁。

【日本の観客への特別メッセージ&予告編】

コメント全文(50音順/敬省略)

ーー江﨑 文武 (音楽家)

人のために、音楽のために、映画のために、一途に向き合い続けた音楽家の記録。
美しい調べの裏側にある圧倒的な誠実さに、時を超え、魅了され続けるのだろう。

ーー川井 憲次 (作曲家)

エンニオの音楽の考え方や作り方を細かく知ることができる貴重な映画でした!
何だか自分と似ているようで嬉しくもなりました。
もちろんエンニオの足元にも及ばないのは言うまでもありません。

ーー菅野 よう子 (作曲家)

天地創造中の神様を見ているよう。

ーー小島 秀夫 (ゲームクリエイター)

モリコーネは、映画音楽に導かれ、孤独を編曲し、反発に抵抗し、多くのフォロワー達に影響を与え、偉大なるマエストロであり続けた。
その生き様に誰もが感涙する。彼が“映画音楽”そのものであるなら、このドキュメンタリーは、彼が奏でる永久保存版のサントラであり、人生のメロディだ。
モリコーネのような音楽家は、もう現れない。

ーー佐渡 裕 (指揮者)

<ニュー・シネマ・パラダイス>が大好きで、これまで何度もテーマを指揮してきた。
モリコーネのこのメロディーはとにかく美しい、そして懐かしさと共に自分が子供の頃から大切にしてきたものへの愛情が、静かにけれど立体的に聴く者の感情を揺さぶる。彼の音楽は私の心に真の音の喜びを与えてくれる。
モリコーネが映画音楽と絶対音楽との狭間で大きな苦しみと葛藤を抱えていたことを初めて知った。
そして彼にこんなにもバッハから超現代音楽までの知識と挑戦があったことは大きな驚きだった。
絶対音楽と映画音楽の融合、これこそがマエストロ・モリコーネが我々に残してくれた、とてつもなく大きな遺産だと思う。

ーー鈴木 敏夫 (スタジオジブリ)

この人の半生をみていくと、その生き方がぼくの親しい久石譲さんと折り重なってしまう。

ーー種田 陽平 (美術監督)

タランティーノ監督の『ヘイトフル・エイト』でモリコーネと同じ映画に関わることができ、本当に光栄でした。
オスカー授賞式会場で、6度目のノミネートでついにエンニオ・モリコーネの名前が呼ばれた時、僕も夢中で拍手喝采をしていました。
本作を見るといかに彼が挑戦を続けてきたのか、そしていかに映画音楽を愛してきたのかがわかりました。
映画への愛に貫かれた人生に、本当に刺激を受けました。

ーー平原 綾香 (歌手)

開始5分で涙が溢れました。音楽家として生きるためのヒントがここにはあります。
大好きなモリコーネと同じ時代に生きたこと、このドキュメンタリー映画に出会えたことに感謝!

ーー富貴 晴美 (音楽家・作曲家)

漫画が映画に叶わない部分があるとすれば音楽である。
偉大なる作曲家エンニオ・モリコーネの楽曲は、私が作品を描く時に常に頭の中を駆け巡っている。

ーー弘兼 憲史 (漫画家)

傑作!『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』と出会い、子供心にも映画音楽に魅了されました。
― その瞬間を思い出し、懐かしい灯火が心に宿った。

ーー町山 智浩 (映画評論家)

口笛、鞭、空き缶、鐘……あらゆるものを楽器に使い、対位法、不協和音、12音技法、具体音楽、絶対音楽……
あらゆる実験に挑戦しながら、同時に人種や民族や文化や世代を超えて心揺さぶる音楽を作り続けたモリコーネ。
本人が語るその創造の秘密は驚愕の連続!『シシリアン』のテーマにバッハが隠されていたなんて!
楽器も弾かず、歌も歌わず、いきなり譜面を書いてたなんて!

ーー湯川れい子(音楽評論・作詞家)

何てスゴい!!と、157分観入ってしまった。
90歳になる人が、500以上も手がけた自分の作品を、歌いながら語ってくれるのだ。
私なんか、自分が書いたわずかなヒット曲の歌詞も覚えていないのに〜。
『夕陽のガンマン』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『ミッション』どれも音楽があってこそ、今も感動がリフレインしている。

ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は
2023年1月13日(金)TOHOシネマズシャンテほか、全国順次ロードショー

【作品情報】
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
原題:Ennio/157分/イタリア/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:松浦美奈 字幕監修:前島秀国
出演:エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノほか
公式HP
(C)2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras

【関連記事】
「似すぎてやばい!」ミュージシャンの伝記映画ランキング~ロック編~。心揺さぶる珠玉の音楽映画をセレクト
映画「パルプ・フィクション」笑いと暴力の無駄話、しかし…<あらすじ 考察 評価 解説 レビュー>
映画「マグノリア」主人公は9人…奇想天外、衝撃のラストは?<あらすじ 考察 解説 評価 レビュー>