筋金入りのARMYライターが解説するBTS・SUGAの凄さとは? 映画『‘D-DAY’ THE MOVIE』考察レビュー
BTS SUGA初のソロワールドツアー。感動の舞台を紡ぐ『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』が公開中だ。JIMIN、JUNG KOOKとのコラボステージも収録された本作をKPOPガチファンが徹底レビューする。(文・紺野 真利子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
ーーーーーーーーーー
【著者プロフィール:紺野 真利子】
エンタメ系ライター。映画誌やテレビ誌をメインに、俳優・アイドル・声優などのインタビュー記事やコラムを執筆中。好きなK-POPはBTS、SEVENTEEN、(G)-IDLE。好きな映画はマーベル全般、「スパイダーバース」シリーズ、「キングスマン」シリーズ、「プラダを着た悪魔」、「ラ・ラ・ランド」など。
圧巻のステージ、あの熱狂を再び
BTS・SUGAの初のソロワールドツアーが映像化。劇場であの熱狂を再び体験することができる。ARMYである筆者が実際に映画館に足を運び、『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』を鑑賞。大興奮と感動に包まれた本作をレビューしていく。
本作は、劇場にアミボム(BTSのペンライト)の持ち込み、歓声や声援、拍手もOKの応援上映も実施中。そのため、会場さながら盛り上がることができる。さらにシネマティック専用カメラで撮影した貴重なアングルの映像のおかげで、劇場にいながらSUGAのパフォーマンスをより臨場感たっぷりに味わうことができる。
1曲目「Haegeum」から、SUGAは全力だった。この曲は、SUGAがソロ活動名義“Agust D”で2023年にリリースしたアルバム『D-DAY』のタイトル曲だ。「Haegeum」(ヘグム)とは朝鮮の伝統楽器と、“解禁”というふたつの意味を持つ。抑圧からの“解禁”を歌ったこの曲は、まるでSUGAから「俺のライブをどんどん自由に楽しめ!」というメッセージにも感じられた。
「Haegeum」で最高に盛り上がった状態からの、「大吹打(Daechwita)」! 3年前にリリースされた“Agust D”の代表曲のひとつで、MVはなんと現時点で4.5億回も再生されているほどの大人気曲だ。個人的に筆者も「大吹打(Daechwita)」は大好きなので、「飛べ!」というSUGAの煽りに、劇場で鑑賞していることを忘れて思わず立ち上がって飛んでしまいたくなった。
ライブ会場にいるARMY(BTSのファンネーム)たちがアミボムを激しく上下に揺らしノリにノッている様子がスクリーンに映し出された時は、「ああ、今すぐ会場にワープしたい!」と、心の底から思った。そして、SUGAの高速ラップに悶絶! 何回聴いても新鮮に圧倒される。