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ハリウッドで長引く脚本家ストライキ。映画やドラマに与える影響は? 映画俳優組合が新たにストライキに加わる

text by 編集部

5月2日に始まった全米脚本家組合のストライキは、ハリウッドの経済を不安に陥れており、映画やドラマ作品だけでなく、ライターが当日に書いた時事的なネタを必要とする深夜のトーク番組もその制作を中断し、ストライキの過激さが増しているようだ。早速現地のメディアを参考に詳細を確認していく。

あの名作の続きはどうなる?
脚本家のストライキによる製作への影響

Getty Images

米Movie Webによると、全米脚本家組合であるWGAは、主要スタジオやストリーミング・プラットフォームとの数週間の交渉の末にストライキを開始したが、そのストライキにさらに映画俳優組合(SAG-AFTRA)が新しく加わることとなったようだ。

そのため映像産業に存在する多数のプロダクションが危険にさらされてしまう可能性があり、脚本家達が巻き起こすこの一連の問題はとどまる所を知らず、さらに大きくなることが予想されている。

米Deadlineによると、映画俳優組合(SAG-AFTRA)は、映画テレビプロデューサー同盟(AMPTP)との労働条件改善のための交渉を、間もなく開始する予定。そのため、同組合は、全米脚本家組合(WGA)と同様に、交渉が期待通りに進まなかった場合、ストライキを許可するかどうか投票により決定することを組合員に提案中とのこと。

DGA(全米監督協会)とAMPTP(映画テレビプロデューサー同盟)の間で起こっている交渉は、5月10日に始まった。現在冷静に交渉が進んでいるようで、映画スタジオや企業は、DGA(全米監督協会)との交渉の決着がWGA(全米脚本家組合)との対立解消にも繋がることを期待しているようだ。

上記の3つの組合にとって、ストリーミング・プラットフォームに関する規制もまた問題になっている。というのも以前までの契約内容のほとんどは、Netflixのような企業が人気を博す前、あるいはディズニーやワーナーブラザーズ、パラマウントのようなスタジオが独自の配信サービスを開始する前から存在していたものだからである。

マーベルやDCのような映画界の重要なフランチャイズ作品達は、脚本家ストライキのためプロジェクトを一時中断している。現在イギリスで撮影中の映画『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」シーズン2は、ショーランナー・製作総指揮・脚本のJ・D・ペイン、パトリック・マッケイ抜きで撮影を継続している。

WGAのストライキ中はルール上、脚本に携わるプロデューサーは執筆業務を禁じられている。また、海外ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2 は、すでに脚本が完成しているため、ストライキによる大きな影響はないとのこと。

映画業界に大きな影響を及ぼしているストライキ。今後、脚本家がいない状態で撮影を断続する映画作品に関しては製作にダメージが起こることも考えられる。

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