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『タイタニック』【ネタバレあり】あらすじ

映画『タイタニック』のワンシーン
映画タイタニックのワンシーンGetty Images

その一方、ローズは婚約者のキャルに結婚の誓いの証に「碧洋のハート」を渡されていた。

しかし航海も半ばを迎えた頃、船の針路に巨大な氷山が見つかる。氷山を回避することができなかったタイタニック号は、正面衝突は避けたものの船腹を擦ってしまう。破損した船底は浸水し船体も徐々に傾き始め「沈まない船」と謳われたタイタニック号は沈没への一途をたどっていくのであった。

そんな中、キャルドンのねたみを買ってしまったジャックは、『碧洋のハート』を盗んだ容疑をかけられて警備室に拘束されていた。

乗客たちの中に不穏な空気が漂う中、パニックに陥る者、全員が助からないと悟り、いつも通り過ごそうとする者、乗客を落ち着かせようと演奏を続ける楽師たちなど、様々な人々が入り乱れる。

ローズは乗客を避難させる船員たちに先導され、女性と子どもが優先的に救命ボートに一旦乗り込むが、ジャックを探すために船に残り、間一髪のところでジャックを助けた。

しかし、救命ボートは一等船室の乗客を優先して乗せると、大多数の乗客や乗員を残したまま離れていくのであった。

船は大きく傾き、真っ二つに折れてしまう。ジャックとローズは船尾の端の手すりにつかまり必死に耐えるが、重さに耐えきれなくなった船体と共に海の中で落ちていく。

なんとか海面に浮上した2人だったが、深い闇に包まれた極寒の中、ただ救助を待つしかなかった。ジャックはローズを優先して木片の上に乗せ、励まし続けていたが、とうとう冷たい海水に耐えきれずに命を落としてしまう。

救助隊がやってきた頃、ジャックに生きることを約束したローズは、凍死して海に浮かんでいた航海士が身につけていた笛を鳴らして自分の位置を知らせると、救命ボートに乗せられる。

一命をとりとめたローズは、生き延びてローズを探していたキャルドンから身を隠し「ローズ・ドーソン」と、ジャックの姓を名乗り、今まで生きてきたのだった。
老女・ローズは全てを語り終えると、隠し持っていた「碧洋のハート」を海に投げ入れ、ジャックとの再会を夢見て眠りについた。

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