春ドラマ、ダントツで演技の上手さが光った俳優・女優は?(5)朝ドラのイメージを完全払拭…株を上げた女優は?

text by 編集部

2025年春ドラマを振り返るドラマ座談会を開催。今回は、3名のドラマライターが各自の推し俳優を5名ピックアップし、芝居の魅力を語りつくす。春季、もっとも胸を打つ芝居で輝いた役者とは? ドラマファン必見の座談会レポートをお届け。第5回。(文・編集部)

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『虎に翼』のイメージを一新

桜井ユキ『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)

桜井ユキ
桜井ユキ【自身の公式Instagram】

―――意外性というか、こんな芝居も出来るんだ!と驚かれた方はいますか?

苫「意外性というところでいうと『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合)の桜井ユキさんが良かったですね。桜井さんといえば、『虎に翼』(同局、2024)の涼子さまのような、気高さを感じさせる役柄が多いイメージがあるのですが、『しあわせは食べて寝て待て』の主人公は難病を抱えていて、すっかり自信を失っている役でした。その佇まいだけで心身ともに弱っていることを伝える桜井さんの演技が素晴らしかったです」

あまの「桜井さん、最近色んな作品に出られていますよね。お顔立ちがはっきりしているから涼子さまのように芯がある役だったり『ゴールデンカムイ』のような強烈クセがつよい役が似合いますけど、ご自身はむしろ『しあわせは食べて寝て待て』のようなお人柄なのかも?と思わされるハマり具合でしたね」

苫「このドラマでの桜井さんは、膠原病になったことでキャリアだったり、今後の人生で諦めたところからスタートしていて、本当に自信がなさそうというか、等身大の人間味があって良かったと思います。ビジュアル面では原作のキャラクターと完全に一致というわけではないですけど、ハマり役でした。ちょっと重めの髪形も、似合ってましたね」

【出席者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

【出席者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

【出席者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

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【了】

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