再現度、最高! 大成功・大好評のゲーム実写化映画(4)。ホラーゲーム映画の金字塔! 最高級のアクション
優れたゲームは、今や全世界共通のコンテンツである。そして、ハリウッドを始め世界中から実写映画化のオファーが後を絶えない。しかし、ゲームの実写化は非常に難易度が高く、ことごとく失敗している作品がほとんどである。今回はそんな中から、ゲームファンのみではなく、映画ファンからも喝采を受けたハイクオリティーな映画5本を紹介する。今回は第4回。(文・ZAKKY)
●ゲーム以上にスリリング!? ミラ・ジョヴォヴィッチの身体能力を活かした見事なアクションに注目
『バイオハザード』(2002)
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ミシェル・ロドリゲス
【作品内容】
巨大複合企業アンブレラ社が所有する巨大な地下研究施設にて、開発途中であったウィルス兵器『T-ウィルス』が施設内に漏洩したことにより、バイオハザードによるクリーチャーが発生。事態収束のために派遣された特殊部隊が施設内で遭遇した、それら生物兵器との戦いが描かれる。
【注目ポイント】
本作は、PlayStationのホラーアクションアドベンチャーゲーム『バイオハザード』(1996年)を原作としたサバイバルアクションホラー作品。監督は『エイリアンVSプレデター』のポール・W・S・アンダーソン。主人公のアリス・アバーナシーをミラ・ジョヴォヴィッチが演じる。
原作は、洋館に迷い込んだ特殊部隊隊員たちが、ウイルスに感染した怪物たちと戦う物語で、本作のストーリーとは全くの別物。しかし、古参のゲームファンからの評判もおおむね好評で、『バイオハザード:ザ・ファイナル』まで6作品が作られた。
特にこの1作目は、ホラーとアクションのバランスのよさが際立ち、制作陣のセンスの良さが感じられる。注目は、なんといってもパンチの効いた映像描写だろう。特殊部隊の面々がレーザートラップで身体を細切れにされるシーンなどはトラウマ必至でつい目を覆いたくなる。また、アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチのアクションシーンもとてつもなく躍動的でスリリングである。
さらに、脚本も十分に練られており、中盤のとある急展開以降、本作の血で血を洗う惨劇が序章に過ぎなかったことがラストで匂わせる展開も秀逸である。日常では味わえないような絶望感を感じたいのなら、本作を観るしかないだろう。
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