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最悪の大爆死旧ジャニーズ主演映画…黒歴史レベルの失敗作(3)脚本改変で批判殺到…5200万円で世紀の大コケ

text by 編集部

絶対的な人気を誇ったジャニーズ。歌やダンスだけに止まらず、芝居もこなしてしまう彼らの魅力は女性ファンのみならず、男性の憧れでもある。しかし大人気の彼らを主演においた映画やドラマはヒットするのかといえば、そんなことはないのが現状だ…。今回は彼らの人気だけでは成立しなかった、興行収入の低かった作品を5本セレクトして紹介する。

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“顔面国宝”&“1000年に1人の美少女”W主演も…
脚本の改変により大コケ

『ハルチカ』(2017)


出典:Amazon

上映時間:118分
製作国:日本
監督:市井昌秀
原作:初野晴
脚本:市井昌秀、山浦雅大
配給:KADOKAWA
キャスト:佐藤勝利(Sexy Zone)、橋本環奈、小出恵介、上白石萌歌、恒松祐里、清水尋也、前田航基、平岡拓真、二階堂姫瑠、志賀廣太郎、近藤笑菜

【作品内容】

気弱だけど美形のハルタ(佐藤勝利)と、気が強いが前向きで明るいチカ(橋本環奈)は幼馴染。しかし小学3年の頃にハルタが引っ越してしまってからは疎遠になっていた。

高校生になったチカは、憧れの吹奏楽部に入部を決意するが、廃部寸前…。そこで偶然高校で再会したハルタを誘い、部を立て直すために奔走。コンクール出場という目標を掲げて努力するが、そのうちに2人の関係が動き始める。

【注目ポイント】

橋本環奈
橋本環奈Getty Images

初野晴の同名ミステリー小説を原作にSexy Zoneの佐藤勝利と橋本環奈のW主演で映画化した青春ミステリードラマで、2015年から2016年にかけ、アニメ化もされた上で実写化に至った。

Sexy Zoneの佐藤勝利と橋本環奈のW主演により、複雑な事情を抱えながらもコンクール目指す吹奏楽部の奮闘とともに、淡い恋心を抱く主人公の高校生2人が様々な事件を解決していく姿を描き上げている。

とは言いつつも、本作のストーリー展開は、原作を改変しまくった挙げ句、漫画ファンからは「全くの別物」と揶揄される始末で、主演2人に合わせた“オリジナルストーリー”となってしまっている。

原作で描かれていたミステリー要素や同性愛に関する描写などを期待させながら、それらを一掃し、単なる青春ラブストーリーと化してしまった点で、大コケする条件が揃ってしまったといえる。

佐藤勝利は本作が映画初主演、片や橋本環奈は、この前年に公開された初主演映画『セーラー服と機関銃―卒業―』が大コケしたばかりであり、リベンジを期す立場だった。

セリフの長回しや吹奏楽部の演奏シーンなど、随所に見どころはあるものの、上映した映画館が113館と少なかったことも関係し、興行収入は約5200万円という“大爆死”ぶりだった。

佐藤のみならず、Sexy Zoneには、中島健人や菊池風磨といった、役者としても成功している“芸達者”がいたことで、どうしても比較されてしまう運命にあったことも、佐藤にとっては不運だった。

しかし佐藤は、2019年に、ジャニーズの後輩グループKing&Princeの髙橋海人を従え、映画『ブラック校則』で映画単独初主演を果たす。こちらも到底ヒットしたとは言えない数字(興行収入約3億円)で終わったが、並行して配信でも公開されたため、一概に「失敗」とは言い難い。

Sexy Zoneでセンターを務める佐藤は、その後もドラマに出続けており、作品に恵まれさえすれば、“汚名返上”の機会は、すぐに訪れるのではないだろうか。

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