名作ぶち壊しで大失敗…史上最低の期待外れ続編映画(2)重要人物がまさかの死亡…救いのない展開に酷評の嵐
長い年月をかけて続編が生み出され続ける人気映画シリーズ。しかしそれらは時に、前作の世界観ぶち壊しのストーリー展開で、ファンやスタッフ、キャストの期待まで裏切ってしまうことがある。今回は、ホラー、アクション、SFなど多岐にわたるジャンルから、期せずしてシリーズ最低の仕上がりとなってしまった作品たちをご紹介する。
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最もやってはいけない展開にファン愕然
『エイリアン3』(1992)
上映時間:115分
原題:Alien³
製作国:アメリカ
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ラリー・ファーガソン
キャスト:シガニー・ウィーバー、チャールズ・S・ダットン、チャールズ・ダンス、ポール・マッギャン、ブライアン・グローヴァー、ラルフ・ブラウン、ランス・ヘンリクセン、ダニエル・エドモンド、ピート・ポスルスウェイト
【作品内容】
一世を風靡したSFホラーシリーズ第3弾。デヴィッド・フィンチャーの初監督作。前作でクイーン・エイリアンを倒し、脱出に成功したリプリーたちは、宇宙船の事故により辺境の流刑惑星に不時着してしまう。
独自の戒律で暮らしていた囚人たちの秩序は乱れるが、脱出艇に潜んでいたエイリアンも惑星に放たれてしまう。すべてを失ったリプリーと、屈強だが武器を持たない囚人たちに、さらに進化を遂げたエイリアンが襲いかかる。
【注目ポイント】
リドリー・スコット監督が独特のイマジネーションで宇宙の恐怖を描いた1作目に対し、ジェームズ・キャメロン監督が手掛けた『エイリアン2』は、バトルアクション路線に振り切って大成功していたため、かなりの期待感を持たれていた本作。
しかし、前作でなんとか生き残ったヒックスとニュートが映画冒頭の事故で死亡するという、続編で最もやってはいけない展開でファンはガッカリ。
さらに派手なアクションが評判だった2作目ではなく、1作目のトーンに回帰して暗い画面で地味なエスケープアクションが繰り広げられ、最後はリプリーからチェストバスターが飛び出して死亡(完全版ではカットされた)、という救いのなさも含めて酷評された。
後に、脚本が何度も改稿されたり、撮影時もトラブル続出でデビッド・フィンチャーが監督業を辞めようと思うほどの難産だったことが明かされ、別の意味でも呪われた1作となった。
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