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名作ぶち壊しで大失敗…史上最低の期待外れ続編映画(4)日本が舞台で世界が困惑…謎の青春ドラマにズッコケ

text by 編集部

長い年月をかけて続編が生み出され続ける人気映画シリーズ。しかしそれらは時に、前作の世界観ぶち壊しのストーリー展開で、ファンやスタッフ、キャストの期待まで裏切ってしまうことがある。今回は、ホラー、アクション、SFなど多岐にわたるジャンルから、期せずしてシリーズ最低の仕上がりとなってしまった作品たちをご紹介する。

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日本が舞台の青春レースドラマに戸惑いの声

『ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT』(2006)

北川景子
北川景子Getty Images

上映時間:104分
原題:The Fast and the Furious: Tokyo Drift
製作国:アメリカ
監督:ジャスティン・リン
脚本:クリス・モーガン
キャスト:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ、千葉真一、サン・カン、ナタリー・ケリー、ブライアン・ティー、北川景子、妻夫木聡、柴田理恵、小錦八十吉

【作品内容】

アリゾナでストリートレースに明け暮れていたショーンが、東京の高校に転校。

そこで出会ったトゥインキーに誘われ、立体駐車場で行われるドリフトバトルに参加したり、ヤクザの息子・タカシと揉めたり、その仲間のハンに運転テクニックを教わったりする青春レースドラマが展開する。

物語の時系列でいえば、『1』『×2』『MAX』『MEGA MAX』『EURO MISSION』の後に、この『TOKYO DRIFT』につながる。

【注目ポイント】

世界を股にかけて破壊活動を行うメガアクションシリーズとなっている『ワイルド・スピード』だが、当初はストリートレース×潜入捜査をテーマにしたニッチな映画だった。

その要素をさらに絞り込んだのが本作で、舞台を東京に移した青春ドリフト物語といった仕上がりに戸惑った観客も多く、現状ではシリーズ最低の興行成績となっている。

とはいえ、劇中には日本車マニア垂涎の改造車が並び、日本人キャストも北川景子に妻夫木聡、さらに柴田理恵まで登場するなど、ここでしか味わえないテイストに一部のファンからはカルト的な人気も集めている。

また、シリーズ化に大きな役割を果たすことになるジャスティン・リン監督が抜擢されたことに加え、人気キャラクターとなるハンの初登場、そして最後にドミニクがカメオ出演するサプライズなど、この後の流れを決定付けた重要作でもある。

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