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かわいすぎて魅力的…最も愛されたNHK朝ドラヒロイン(2)究極の美貌で国民の光に…暗い時代に勇気を与えたのは?

text by 寺島武志

NHK連続テレビ小説といえば、若き女優の登竜門とも呼ばれるドラマ作品。朝ドラを毎朝の楽しみとしている人も多く、朝ドラのヒロインは、お茶の間の顔と言っても過言でない。ヒロインが魅力的であれば、作品そのものの評価にも繋がる大事な存在だ。今回は、数ある朝ドラ至上最も魅力的なヒロインを5人セレクトして紹介する。(文・寺島武志)

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バブル崩壊後の日本国民に勇気を与えた

『ひまわり』(松嶋菜々子)

松嶋菜々子
松嶋菜々子Getty Images

主人公:南田のぞみ
放送期間:1996年4月1日~10月5日
脚本:井上由美子
最高視聴率:29.6%
主演:松嶋菜々子

【作品内容】

バブル崩壊の影響により、会社をリストラされた南田のぞみ(松嶋菜々子)。

弟・達也(遠藤雅)が窃盗事件の犯人として逮捕される。実は冤罪だった弟を救った担当弁護士の赤松(奥田瑛ニ)の仕事ぶりにのぞみは感銘を受け、自身も弁護士を目指すことを一念発起する。

のぞみは司法試験を突破し、福島地裁での司法修習で厳しい現実に向き合いながら、一人前の弁護士をめざす…。

【注目ポイント】

タイトル「ひまわり」は主人公のぞみが自立すべく独り暮らしした安アパートの名前だ。

当時、モデルとして活躍していた松嶋菜々子の初主演作であり、一流俳優の階段を登り詰める足掛かりとなった作品だ。

設定が異色だったこともあり、視聴率は当時としては振るわず、歴代ワースト3位(当時)であった。しかし、松嶋菜々子の初々しい演技と、スタイルの良さは視聴者の目を引き、以降は、ドラマ『GTO』(1998、フジテレビ系)、『魔女の条件』(1999、TBS系)、『やまとなでしこ』(2000、フジテレビ系)など、数々の人気ドラマに出演し、大ブレイクを果たした。

本作が放送された時期は、バブル崩壊のみならず、阪神淡路大震災などが起きた直後で、人々が不安の中で生きていた時代背景もあった。だからこそ、脚本を手掛けた井上由美子は、傍目には無謀にも見える大きな目標に向かって突き進むヒロインを描くことに意味を見い出したのだ。

また、本作は2022年4月より再放送が行われたことで、再度話題を呼んだ。

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