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1作目を超えちゃった…? 実は続編のほうが面白い日本映画(3)日本中が絶賛! 最高のコンビが躍動する傑作とは?

text by 編集部

どんなに1作目が面白くても、シリーズ化されると全く魅力のない映画になってしまう作品が多く存在する。しかし、そんな中でも前作を超える映画も存在することは確かだ。今回は、シリーズ化された映画の中でも、最高傑作となった日本映画を5本セレクト。作品の魅力も徹底解説する。

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シリーズ3部作目の名コンビ
“札幌愛”あふれる和風ハードボイルド

『探偵はBARにいる3』(2017)

松田龍平
松田龍平Getty Images

上映時間:122分
監督:吉田照幸
原作:東直己
脚本:古沢良太
キャスト:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木砂羽、リリー・フランキー、田口トモロヲ、志尊淳、松重豊、野間口徹、マギー、安藤玉恵、正名僕蔵、篠井英介、坂田聡、土平ドンペイ、斎藤歩、前原滉、天山広吉、片桐竜次、今村美乃、栗山英樹

【作品内容】

ススキノを知り尽くす探偵のもとに、相棒の高田が人探しの依頼を持ち込む。失踪した女子大生・諏訪麗子(前田敦子)の調査を開始した探偵たちは、出会ったモデル事務所のオーナー・マリ(北川景子)に翻弄されるうちに、いつしか、裏社会とズブズブの関係にある経済界の大物・北城仁也(リリー・フランキー)の存在に行き着く。

さらに、事件を追ううちに、その背景には毛ガニの密猟や覚せい剤の裏取引があることに気付いていく…。

【注目ポイント】

東直己による推理小説『ススキノ探偵シリーズ』を原作とする人気ハードボイルド・サスペンスシリーズの第3作だが、本作はオリジナルストーリーとして、札幌・ススキノを舞台に、探偵役の大泉洋と、その相棒の高田(松田龍平)のコンビが、女子大生の失踪を発端とする大事件に巻き込まれていく。

原作に準じた前2作と比較し、アクションシーンが増えるなど、劇場版ならではの軽妙なタッチでストーリーが進んでいく。

大泉洋と松田龍平のコンビも息ピッタリで、ヒロイン役として北川景子、前田敦子、鈴木砂羽の3人が登場。さらには、当時の札幌市長やファイターズの栗山秀樹監督まで出演するなど、これまで以上に“札幌愛”にあふれた作品となっている。

レトロ感漂う和風ハードボイルド作品だが、シリアスさの中に、軽妙さがほど良く加わり、キャストの持ち味を最大限に生かしたキャスティングが光る作品として、翌年の日本アカデミー賞では優秀主演男優賞に大泉洋が、優秀助演男優賞に松田龍平が、優秀助演女優賞に北川景子が選出された。

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