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ドラマ史上最高のバディは…? 視聴者の心鷲づかみ最強タッグ(3)完璧すぎるコンビ! 魅力爆発の2人とは?

男同士の熱い友情に心を奪われるバディものドラマ。時にぶつかり合い、時に助け合う姿は、心にグッとくるものがある。異なる2人がかけ合わさることによって起こる化学反応は、計り知れないパワーを生み出す。そこで今回は、ドラマ史上最高のバディを5組セレクトしてご紹介する。(文・野原まりこ)

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王道な設定からはみ出す個性が魅力のバディ

『MIU404』綾野剛&星野源

(左から)綾野剛、星野源
左から綾野剛星野源Getty Images

放送期間:2020年6月26日〜9月4日
放送時間:金曜22:00〜22:54
放送局:TBS系
脚本:野木亜紀子
最高視聴率:14.5%
キャスト:綾野剛、星野源、岡田健史、橋本じゅん、黒川智花、渡邊圭祐、金井勇太、鈴鹿央士、坂田聡、番家天嵩、小日向文世、菅田将暉、生瀬勝久、麻生久美子

【作品内容】

刑事部・機動捜査隊(通称:機捜)の第4機動捜査隊に配属された志摩一未(星野源)は、機動力と運動神経はピカイチだが、危なっかしい男・伊吹藍(綾野剛)とバディを組むことになる。

対照的な2人だが、様々な事件や被害者と向き合いながら事件を解決していく。

【注目ポイント】

2018年1月期に放送され大ヒットしたドラマ『アンナチュラル』のスタッフが再集結した『MIU404』。

『逃げるは恥だが役に立つ』の野木亜紀子によるスピード感のある脚本は、人間ドラマとミステリーを見事に両立させ、「ドラマ満足度ランキング」では、あの『半沢直樹』と並ぶほどの人気ぶりをみせた。

登場人物のちょっとした仕草や何気ない会話の中にヒントが散りばめられており、それがクライマックスの伏線となる。

1話完結のエピソードの中で毎回伏線が張られ、視聴者は毎話ごとにSNSで考察合戦を繰り広げた。視聴者を巻き込むドラマ作りは、本作が名作たらしめた要因の一つだろう。

そんな本作の魅力をさらに際立たせるのが、綾野剛と星野源のコンビネーションである。

綾野剛はそれまでクールな役を多く演じてきたが、本作ではノリと勢いで後先考えずに突っ走る野生児・伊吹藍を生き生きと演じている。一方、星野源は伊吹とは正反対で、他人を信用しない陰な性格の志摩一未を貫禄たっぷりに演じ、テンションの差異を際立たせる。

こうした2人のキャラクター設定は定型パターンではあるものの、そんな中で繰り広げられる兄弟喧嘩にも似た言い合いは、2人の演技力も相まってついつい引き込まれてしまうものがあり、心置きなく楽しめると同時に安心感が得られる。そんな2人が協力して事件を解決していく様子には心が熱くなる。

刑事ドラマの王道要素に加え、従来のバディモノと違う点としては、1人がもう片方を引き立たせるためだけの存在ではないということだ。

一見、破天荒な性格の伊吹が目立つような気もするが、志摩が心の内に抱えるいかにも人間臭い葛藤も真摯に描かれている。また、ドラマが進むにつれて、天真爛漫な伊吹の闇や、一見陰キャにみえる志摩のあっけらかんとした明るい部分が見えてくる構成も見事だ。

星野源と綾野剛のバディをもう一度見たいと望む視聴者も多い。最も続編が期待されているドラマの一つでもある。

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