川口春奈主演、松村北斗共演のドラマ『アンサンブル』（日本テレビ系）が放送中だ。本作は、現実主義の弁護士・小山瀬奈（川口春奈）と、理想主義の新人弁護士・真戸原優（松村北斗）が織りなす異色のリーガルラブストーリー。今回は、第7話のレビューをお届けする。（文・菜本かな）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール：菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

真戸原（松村北斗）の漏らした本音

　恋人が、過去に付き合っていた人。口では「まったく気にならない！」と言っていても、「どんな人なんだろう」とちょっぴり気になってしまう。

　知りたいけど、知りたくないような不思議な感覚を味わったことがある人は多いのではないだろうか。普通は、知らないまま進んでいくことができるのだが、真戸原（松村北斗）の場合はそうはいかない。瀬奈（川口春奈）の元カレ・宇井（田中圭）が、たかなし法律事務所に案件を依頼してくるからだ。

　仕事とはいえ、真戸原は瀬奈が元カレのために奮闘している姿を間近で見なければならない。というか、仕事だからこそ「やめて」とも言えないし、嫉妬心をあらわにすることもできない。だから、真戸原は余計に苦しくなってしまったのだと思う。

　親友の樹理（戸塚純貴）の前で漏らした「小山さんからの愛情はちゃんと感じるし、宇井さんのことも仕事だって分かってるんだけど…」という言葉が、真戸原の本音だったのだろう。そこで、「もうさ、寄りかかっちゃえよ。瀬奈さんを信じて。それも、彼氏の役割だぞ」とアドバイスを送った樹理もナイスすぎた。