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「これは泣きましたねえ~」マシンガンズ・滝沢秀一が愛する映画(5)20代の頃に深く心を動かされた一本は?

text by ZAKKY

各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語ってもらうインタビュー企画。今回登場するのは、昨年の『THE SECOND 〜漫才トーナメント〜』にて、準優勝を果たしたお笑いコンビ・マシンガンズの滝沢秀一さん。「ごみ掃芸人」「自撮りオジサン」としても再ブレイク中の滝沢氏が愛する映画とは?(取材・文/ZAKKY)

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愛を知らない少年と夢を諦めたピアノ教師の物語

『私の小さなピアニスト』(2006)

写真:岡野はるか
写真岡野はるか

ーーー韓国映画の名作です。

「はい、この映画には、奇妙な思い出がありまして。大学生の時に付き合っていた女性から突然、別れを告げられたんです。そしたら、その後、なんかいろんなプレゼントを箱に入れて送ってきたんですよ。その中のひとつに、この映画のチケットが1枚入っていたんです」

ーーーへ!? それは、どんな意図があったのでしょう?

「いや、それが未だにわからないんですよ(笑)。この映画を観て『私の気持をわかって!』ということなのか、単に誰かからもらって、興味がなかった映画のチケットだったのか」

ーーーアハハ! 事件性がなくて、よかったです。

「ええ。ただ、まあ、せっかくあるんだから行ってみようかなと足を運んだら、思いの外、めっちゃ面白くて(笑)。当時20代前半で、それまであまり映画を観て泣いたことなかったですけど、これは泣きましたねえ~」

ーーーそのエピソード自体が、映画になりそうですよね(笑)。

「そんなことはないですよ~(笑)。本当にたまたまそういうきっかけで観た映画だったのですが、すごく心に残っていて。ストーリー的には、小さな孫に対してお祖母ちゃんが厳しく接するんですね。

でも、そのお祖母ちゃんとしての想いとしては、『世間は結局、助けてくれない』といった教訓が根本にありまして。

鑑賞した当時は、そのお祖母ちゃんに対して、『別にもうすぐ死ぬんだったら、優しくすりゃいいんじゃないかな。それこそ世の中厳しいんだから、味方になってあげなよ』と思っていたんですけども。

でも、そんなお祖母ちゃんとの経緯があり、祖母の死後、主人公はピアノを一生懸命練習して、世界的なピアニストになるんですよ。さらにピアノを教えてくれた先生とも悲しい別れがあって、その後にピアノを弾く場面が本当に感動的で。

カメラワークなんかも360度あらゆる方向から撮っていて圧巻でしたので、ぜひ観てほしいです!」

ーーーそれにしても、滝沢さんは、多角的に様々な映画を観られていますね。

「いえいえ、好きなもんは好きなだけですよ~。これも自分の子供からの影響ですが『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(2020)も、大好きな映画ですが、色んな人が公言していると思うので、今回は泣く泣く外しました(笑)」

(取材・文/ZAKKY)

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【了】

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