働く者には心に”鷹野”を…現代人に贈る至高の名言とは? 続編希望の声があふれるワケ。ドラマ『無能の鷹』最終話考察レビュー
text by まっつ
菜々緒主演のドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系)が放送中。はんざき朝未の大人気コミックスを原作とした本作は、超有能そうに見える主人公・鷹野ツメ子が実は実は全く仕事ができないという、超脱力系お仕事コメディ。今回は、第7話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
働く者には心に鷹野(菜々緒)を――。
働く者には心に鷹野を――。
『無能の鷹』(テレビ朝日系)最終回が29日に放送され、改めて自身の考え方を見直してしまう。
圧倒的な“デキるオーラ”を醸し出しながら、実際は無能の鷹野ツメ子(菜々緒)。全く成長しないまま、入社から1年が経過した。最終回では突如としてTALONの営業部が閉鎖となることが決まり、営業部のメンバーは実質解雇となることが明らかとなる。
そんな中でも、鷹野はいつものように慌てず、様々な偶然からヘッドハンティングの話が浮上。海を渡ってアメリカへ行くことが決まり、その一方で鷹野の発案によって作り上げた《鷹ロボ》が完成するという、土壇場ぶりが際立つ最終回となっていた。
鷹野はどこにいても鷹野だ。無能であることは変わらないし、成長もしようとしていない。その代わり、自分自身を偽ることがなく、常にありのままの姿を我々に見せてくれる。
だからこそ、仕事が全くできないことがすぐに周囲にバレてしまい、アメリカでも当然クビになってしまうわけだが、そんなふうに生きられたらどんなに人生が“豊か”だろうか。