緒方直人の演技がうますぎる! NHK朝ドラ『おむすび』“孝雄”の行動に隠された真意とは?
橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第49話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
孝雄にとっての歩の存在
美佐江(キムラ緑子)と孝雄(緒形直人)の仲を取り持とうとした結(橋本環奈)は、美佐江も大切な家族を亡くしていたことを知る。
専門学校ではJ班が協力して、炊き出しの味が一定してない理由を調べていた。それは、調理する人も疲れていて無意識に塩分を欲してしまっていることや、野菜から出る水分量を計算していないことなどの要因があった。結は、J班が調べてくれた内容をもとに献立を作る。
一方、孝雄(緒形直人)は酔って帰ると、真紀の幻覚を見る。思わず手を握る孝雄だったが、手を握っていたのは、孝雄に靴のカスタムを頼もうとやってきた歩(仲里依紗)だった。孝雄は「あんたを見ると真紀を思い出す」と言って、歩を拒絶した。
翌日聖人(北村有起哉)は、修理してもらった靴のお礼を言いに孝雄の元を訪ね、震災復興時にアーケードの設置に協力した経緯を聞く。孝雄は、アーケード設置に尽力したのは、真紀のためだという。当時、真紀は聖人が配っていたアーケード設置に関するアンケートを、賛成で提出しようとしていたのだった。
震災時の炊き出しの味が不安定な理由が判明し、幼い頃におむすびを届けてくれたおばちゃんに言ってしまったことを後悔している結は、いっそう「夏休みこども防災訓練」の炊き出し準備に励む。J班が協力していることや、大人になった結が、食で人を元気にしたいという思いにジンとさせられた第49話。
放送後、Xには感想が寄せられた。「疲れたときの塩分や野菜の水分量。大量調理かつ慣れていない人の炊き出しにそういう要素が加わると味が濃くなったり薄くなったりするんだ。」「おむすび炊き出し楽しみ!成功願う!!」「さすが栄養学校のみんなだなと思った。」「『冷たい、チンして』と言った事後悔してたんだね」「結ちゃん、阪神大震災のおむすびの後悔を炊き出しで昇華出来たね。」など、視聴者の関心をひいていた。
また、娘を亡くしたショックで今も塞ぎ込む孝雄にも注目が集まっている。「ナベさんを立ち直らせるのは、他でもない、奥さんと真紀ちゃんなのでは?と思わせる終わり方だったな。」「アーケードはまきちゃんの為だったんだね」「真紀ちゃんの字やから、前のアーケードの書類を取ってあるナベさん…」「商店街の為ではなく真紀ちゃんの為にアーケード作りに協力したのか」など、孝雄の心情に着目した投稿が見られた。
併せて、孝雄を演じる緒方直人の演技力に胸を打たれた人も多数!「緒形さんすごい」「緒方直人が上手すぎて、ナベさんのシーンのひとつひとつが胸に来すぎて胸が痛いよ… 」「真紀ちゃんが亡くなる前のナベさんと亡くなった後のナベさんめちゃくちゃ痩せてて頬も痩けてる…。俳優さん凄っ。」
徐々に心を開いているかのように見える孝雄…。明日はどんな展開を見せてくれるのか。楽しみだ。
(文・野原まりこ)
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