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「DVDで何回も観ています」女優・中井りかが愛する映画(1)主人公の気持ちに共感…新しいヒロイン像とは?

text by ZAKKY

各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語ってもらうインタビュー企画。今回はタレント・女優としてマルチに活躍する、中井りかさんが登場小さい頃から何度も観返しているという、愛して止まない映画についてたっぷりと語っていただいた。第1回。(取材・文/ZAKKY)

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新しいプリンセス像が描かれる

『塔の上のラプンツェル』(2011)

中井りか 写真:Wakaco
中井りか 写真:Wakaco

ーーーストーリーのどんなところに惹かれましたか?

「そもそも、ディズニープリンセスが大好きで、その中でも1番好きなキャラクターがラプンツェルなんです。18年間、魔女ゴーテルに塔の中に閉じ込められていたラプンツェルが、初めて外の世界に飛び出すのですが。その背景が自分にも重なっていると感じたんです。

私は18歳のころに新潟に出て、アイドル活動を始めたのですが、故郷である富山にすごく閉鎖感を覚えていました。なので、ラプンツェルのお母さんが過保護な感じも、すごく理解できるんです。私の母は、私が帰ってくる時刻まできっちりと決める感じの親だったので。だから、ラプンツェルの気持ちに共感しながら、この映画は公開時からDVDでも何回も観ていますね」

一一一中井さんから見た、ラプンツェルの魅力は何でしょうか?

「すごく元気ハツラツで、でも、ちょっと情緒不安定なところですね。外の楽しい世界を知ってからも、お母様が悲しむかなと心の中で思っているシーンも、自分となんか勝手に重ねてしまって。

あと、ちゃんと自分を見つめ直したいという気持ちから、空に浮かぶ光を見に行くという夢を叶えにいく姿勢ですね。他のプリンセスものと違って、人に助けられるのではなく、自分自身でなんとかするんですよ。あと、ラプンツェルは魔法が使えるんですが、それに頼りすぎていない描写も好きなポイントです」

ーーー他に印象に残ったシーンはありますか?

「ゴーテルはラプンツェルに対して、『可愛い私のお花ちゃん』的なことを言いながら可愛がるんですが、本当はラプンツェルの魔法を独り占めするために塔に閉じ込めているんです。でも、後にラプンツェルと結ばれることになる ユージーンは、『君は俺の新しい夢だ』と彼女に伝えます。ラプンツェルの魔法を自分のものにしようとしているボーテルの身勝手さと、ラプンツェルのことを自身の夢だと思うユージーンの対比がすごく面白いんです。

1番好きなシーンは、ユージーンがラプンツェルの髪の毛を思いっきり切るところです。魔法の効果がなくても、ラプンシェルのことを愛してくれるといった描き方が素敵だなと。あと、ユージーンは、シンプルに顔がタイプです(笑)。ラプンツェルはディズニー映画の中でも珍しく、お相手が王子様みたいな人じゃないという設定も好きなポイントです」

(取材・文/ZAKKY)

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【了】

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