表情が絶妙すぎる…ラブストーリーにも負けないくらい“キュン”としたシーンとは?『放課後カルテ』第8話考察レビュー

text by まっつ

松下洸平主演のドラマ『放課後カルテ』(日本テレビ系)が放送中。本作は、小学校に赴任した口も態度も悪い小児科医が、類稀なる観察眼で児童の異変に気付き、未来へ向かう子どもたちの背中を押す保険室ヒューマンドラマ。今回は第8話のレビューをお届けする。(文·まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:まっつ】

1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。

リアルと、温かな気づきを与えてくれた第8話

『放課後カルテ』第8話©日本テレビ
『放課後カルテ』第8話©日本テレビ

『放課後カルテ』(日本テレビ系)はぽわっと心を温めてくれるような作品だ。決して病気や症状を改善させるだけではない、現実のリアルと気付きを与えてくれる。

 7日に放送された第8話でトピックとなったのが「場面緘黙(ばめんかんもく)」。社会的な場面でのみ声が出せなくなるという症状で、学校での1年2組の真愛(英茉)はクラスメートと喋ることも、一緒に声を出して歌うこともできていなかった。

 学校医の牧野(松下洸平)は500人に1人と割合を説明していたが、現実にはもっと多いように感じる。真愛を見ていると、ふと過去に想いを馳せ「小学生の時に同じクラスだったあの子も同じだったのかも」という感情が呼び起こされたが、SNSを見渡しても、友人や自分自身、または息子や娘などが同じ症状と共感する声が数多く見られた。

 自分の人生で出会ってきた誰かと、真愛を重ねることで、過去には得られなかった“答え”を自然と見つけ出そうとしてしまう。

 真愛は家では普通に喋ることはできるが、学校では喋りたくても声が出せない。ただし、それ以外は普通の学校生活を送れているだけに、周りの児童からすると「無視されている」という気持ちを抱いてしまう。

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