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国民が大論争…ファンが真っ二つに分かれた伝説のドラマ(1)まさに光と影…若い視聴者をトリコにした2つの才能

text by 編集部

自分のイチオシを決めて応援する「推し活」。もともとはアイドルファンの活動を指す言葉だったが、近年はさまざまな対象に用いられており、W主演の映画やドラマの場合には、ファンが真っ二つに分断される場合もある。そこで今回は、ファンを真っ二つに割ったドラマ5本を紹介。出演者同士のその後の交流も含めて紹介する。第1回。(文:編集部)

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あなたはアキ派?ユイちゃん派?

『あまちゃん』(2013)

のん、橋本愛
(左から)のん、橋本愛【Getty Images】

監督:井上剛、吉田照幸、梶原登城他
脚本:宮藤官九郎
キャスト:能年玲奈、小泉今日子、尾美としのり、杉本哲太、松田龍平、古田新太、小池徹平、橋本愛、荒川良々、福士蒼汰、有村架純、松岡茉優、八木亜希子、吹越満、塩見三省、安藤玉恵、野間口徹、皆川猿時、ピエール瀧、マギー、でんでん、清水ミチコ、平泉成、木野花、美保純、片桐はいり、渡辺えり、薬師丸ひろ子、蟹江敬三、宮本信子、

【作品内容】

 2008年夏。高校生の天野アキ(能年玲奈)は、生まれて初めて母・春子(小泉今日子)の郷里である岩手県北三陸市袖が浜を訪れた。春子は、高校時代に家出し、以来故郷に戻ってきていなかったが、祖母の夏(宮本信子)の危篤の報せを受け、24年ぶりに戻って来たのだ。

 そんな中、街中へ繰り出したアキの目に、衝撃的な光景が映る。それは、海でいきいきと泳ぐ夏の姿だったー。

【注目ポイント】

 1961年の放送開始以来、数々の名作を世に送り出してきた『朝の連続テレビ小説』(通称:朝ドラ)。中でも、宮藤官九郎脚本の『あまちゃん』は、主人公天野アキのセリフ「じぇじぇじぇ!」が流行語となるなど、とりわけ若い層に支持された稀有な朝ドラとして知られている。

 小泉今日子や薬師丸ひろ子といった往年のアイドルを配したキャスティングや、クドカン流の小ネタを散りばめた愉快な脚本、そして、放送の2年前に起きた東日本大震災の描写など、数々の見所がつまった本作。中でも牽引力となっていたのが、主人公天野アキと、橋本愛演じる地元の少女・足立ユイの友情を巡る物語だろう。

 地味で暗く、向上心もないアキと、人気者で器量が良いが我が強い足立。当初は「影と光」、「月と太陽」だった2人だが、運命は皮肉なもので、アイドルユニット「潮騒のメモリーズ」を結成するとなぜか立場が逆転。最終的にユイはアイドル稼業から足を洗い、海女に転身することになる。

 なお、2人は、2020年公開の映画『私をくいとめて』で再共演。のんがおひとりさまを満喫する女性、黒田みつ子を、橋本が彼女の親友、皐月を演じている。こちらも併せてご覧いただきたい。

(文・編集部)

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【了】

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