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物語とキャストのバランスが最高だった…最も圧倒されたMVPキャストとは? ドラマ『潜入兄妹』最終話考察レビュー

text by 浜瀬将樹

竜星涼と八木莉可子がW主演を務める土ドラ10『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)が完結した。父の復讐を誓う兄妹が日本最大級の詐欺集団 “幻獣”に潜入する。今回は、九頭龍の正体が明らかとなり、まさかのラストを迎えた最終話のレビューをお届け。(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:浜瀬将樹】

1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。

最終話で主要人物が次々と…。

『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』最終話 ©日本テレビ
『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』最終話 ©日本テレビ

「あんたのこと誰にも話してない……私のもの」

 信濃(篠田麻里子)に撃たれそうになった渡良瀬貴一(竜星)をかばい、絶命した朱雀(白石聖)。彼女は貴一たちが裏切り者だと知っても、幻獣の仲間には言わなかったという。もしかしたら、本当に彼を愛していたのかもしれない。

 優貴(八木)は、信濃に自分たちは潜入捜査官で、目的は九頭龍と幻獣を潰すことだと説明。閻魔帳を差し出す代わりに「私たちと手を組んで」と訴えた。信濃は協力を約束。鳳凰(藤ヶ谷太輔)と九頭龍が直接会うよう段取りを組んだ。

 その後、直接対決に。九頭龍の正体は、貴一たちと共にいた岩木泰造(徳井優)だった。そんな九頭龍に拳銃を向ける鳳凰だが、貴一は「動くな」と鳳凰に銃口を向ける。

 青龍(桐山漣)が貴一の前に立ちはだかっている隙に、信濃と泰造は逃走。鳳凰はそのあとを追いかけた。

 警察が突入し、混沌とした状況のなか、アジトにいた玄武(吹越満)、白虎(黒谷友香)、そして貴一と戦っていた青龍も死亡した。たった1時間でこれだけの主要人物がこの世を去るなんて…。敵側ではあるが、少し複雑な気持ちになったのは、幻獣のメンバーに愛着が湧いていたからだろう。

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