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クイズ作家が選ぶ、史上最もIQ・知能指数が高いドラマキャラ(3)IQ197の天才…実在するモデルは?

text by 近藤仁美

高知能のキャラクターは、いまや映画・ドラマの定番ともいえる。本コラムでは、数ある高知能キャラのなかでも、特に魅力的な面々が登場する作品を5本セレクト。めくるめく頭脳戦やほろりとさせる人間関係など、作品の見どころと併せて紹介する。(文・近藤仁美)

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合計IQは4人で700! 鮮やかな犯罪解決に手に汗握る

『SCORPION/スコーピオン』(2014~2018)

エリス・ガベル
エリス・ガベル【Getty Images】

製作総指揮:スクーター・ブラウン、ヘザー・カディン、ジャスティン・リン
出演:エリス・ガベル、ロバート・パトリック、キャサリン・マクフィー、エディ・ケイ・トーマス、ジェイディン・ウォン、アリ・スティダム他

【作品内容】

 IQ197を誇るウォルターを中心に、行動心理学者のトビー、機械工学に長けたハッピー、数学者のシルヴェスター、彼らの渉外役を引き受けるペイジらが、チーム“スコーピオン”を結成。事件を鮮やかに解決しつつ、生い立ちのトラウマやギャンブル依存症など、自身の課題にも向き合っていく。

【注目ポイント】

『SCORPION/スコーピオン』は、実在の人物ウォルター・オブライエンから着想を得て制作された。現実のオブライエン氏は高IQの実業家として知られ、作中にも同名の主人公として登場する。

 本作で痛快なのは、特定の分野に長けた登場人物たちが、自らの頭脳と最新テクノロジーを駆使して犯罪に挑む点だ。そのキャラクター造形にはややステレオタイプを指摘する声もあるが、エンターテインメントにはわかりやすさも必要であろう。

 本作における眼目は、むしろその裏にある彼らの欠点だ。周囲に“天才”とみなされる彼らにも、社会的マイノリティであるがゆえの苦悩がある。自身に足りないものに向き合いつつ、少しずつ獲得していこうとする様には、どこか応援したくなる要素がある。

 作中では登場人物たちの恋愛模様も描かれるのだが、それぞれの不器用さゆえに、なかなか進展しない。そんな展開にムズムズするのも、『SCORPION/スコーピオン』の魅力のひとつだといえるだろう。

【著者プロフィール:近藤仁美】

クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。株式会社凰プランニング代表取締役。これまでに、『高校生クイズ』『せっかち勉強~知らないとヤバい事~』等のテレビ番組の他、各種メディア・イベントなどにクイズ・雑学を提供してきた。2023年、「Trivia Hall ofFame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。著書に『人に話したくなるほど面白い! 教養になる超雑学』(永岡書店)など。

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【了】

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