香取慎吾が意外と”最低”じゃない? 思わず庇ってしまいたくなるワケ。ドラマ『日本一の最低男』第1話考察レビュー

ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)が1月9日(木)より開始した。本作は、香取慎吾演じる主人公が、区議会議員選挙で当選するために義弟親子と暮らす、”選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今回は第1話のレビューをお届けする。(文:ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】

大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。

選挙の為に子どもを利用する最低な男が主人公

『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第1話©フジテレビ
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』第1話©フジテレビ

「選挙&ニセモノ家族ドラマ」というジャンル、さらに香取慎吾が「日本一の最低男」を演じると聞いて、正直、どういったドラマなのかうまく想像ができない。一体、どんなドラマになるのかとワクワクしながら第1話を観た。

 香取演じる主人公の大森一平は元テレビ局の報道マン。しかし、不祥事を起こしたことで退社し、現在はフリージャーナリストを名乗っているが、無職同然だ。

 そんな中、彼が思いついたのは義理の弟の小原正助(志尊淳)とその子どもふたりと一緒に暮らすこと。正助の妻で、一平の妹である陽菜(向里祐香)はすでに他界しており、正助がひとりで子育てをしていた。

 家事・育児をしていることをSNSでアピールし、そのイメージを利用して区議会選挙に当選してやろう、という目論見が一平にはあった。正助たちの前では良い伯父さんを演じるが、本当は自分の利益のために子どもたちを利用する最低な男…という設定である。

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