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絶妙なツボを押さえてる…バカリズムの脚本の魅力とは? 日曜夜に最適なワケ。ドラマ『ホットスポット』第1話考察レビュー

ドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)が1月12日(日)より放送開始した。バカリズムが脚本を務める本作は、小さな田舎町を舞台に、市川実日子演じる主人公が、宇宙人と遭遇する”地元系・エイリアンヒューマンコメディ”だ。今回は、第1話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

バカリズムらしさ全開!

『ホットスポット』第1話 ©日本テレビ
『ホットスポット』第1話 ©日本テレビ

『ブラッシュアップライフ』(2023、日本テレビ系)が人気を博したことで注目度が高まっていた『ホットスポット』。個人的には、期待値をひょいっと超えてきたというか、また違うコースの面白い球を投げられたな、と感じた。

 主人公の遠藤清美(市川実日子)は、富士山に見守られる通勤路を自転車で駆け抜け、9時から18時までビジネスホテルで働いている。シングルマザーとして子どもを育てながら、規則正しい生活を送っているといえるだろう。

 バカリズム脚本ならではというか、ホテルで働く同僚も、やってくる常連のお客さんも、一癖あるけど「いそう!」という絶妙なツボをついてくる。各人の紹介で、この職場で働いたら楽しそうかも…なんて気にさせられる。いや、それはバカリズムならではの視点で、それぞれを分解しているからこそなんだけれど。

 魅力的な人たちのなかからスポットが当たるのは、夜勤シフトで働く高橋さん(角田晃広)。仕事が終わってもしばらくバックヤードに残っていることで、同僚の磯村由美(夏帆)からはちょっと疎ましく思われていて、清美たちと深く話す関係ではなかった。

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