最終話が素晴らしい…横浜流星の稀有な艶っぽさとは? ドラマ『わかっていても』が代表作となった理由とは? 評価レビュー
text by 小林久乃
横浜流星主演のABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』がABEMA及びNetflixにて配信中だ。鎌倉にある美術大学を舞台に繰り広げられる珠玉のラブストーリー。物語と主演を務める横浜の魅力を解説する。(文・小林久乃)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:小林久乃】
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報はこちら
横浜流星、ラブストーリーの魅力と新たな挑戦
横浜流星主演の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)が始まった。舞台は江戸時代で、当然、横浜もちょんまげで登場している。なんだか新鮮であり、斬新な姿だ。
ただ彼といえば『初めて恋をした日に読む話』(TBS系・2019年)で、一躍名前を知られる俳優となった印象がある。ピンクヘアカラーがトレードマークの通称“ゆりゆり”こと由利匡平役は、年上の女性に恋する姿に視聴者は否応がなしに心を掴まれてしまった。『着飾る恋には理由があって』(TBS系・2021年)の、シェフ・藤野駿役も、好きな相手には自分の気持ちをストレートに伝える姿がとても良かった。何が言いたいかって、横浜流星にはラブストーリーがとてもよく似合うということ。
ただ大河出演となると、向こう一年間は彼のちょんまげ姿の彼しか拝めなくなる。それも俳優としては素晴らしき道ではあるが、寂しい。そんなときに見てほしいのが動画配信ドラマ『わかっていても the shapes of love』(abema、Netflix)だ。