民放ドラマ史上最も泣ける作品は? 心震える感動作(3)毎話泣けてしかたがなかった…心震える名言とは?
ドラマを観る理由は人それぞれだろう。単なる暇つぶしの人もいれば、トキメキを感じたい人、または何もかも忘れて笑いたい人。そして中には、涙を流してスッキリしたい人など。今回は、絶対に泣けるドラマを5本セレクト。作品の魅力も合わせてご紹介する。第3回。(文・菜本かな)
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石原さとみの力強い名言に心打たれた…。
『アンナチュラル』(2018)
脚本:野木亜紀子
出演:石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子、池田鉄洋、竜星涼、小笠原海(超特急)、飯尾和樹(ずん)、吉田ウーロン太、北村有起哉、大倉孝二、薬師丸ひろ子、松重豊
【作品内容】
架空の研究機関、不自然死究明研究所(UIDラボ)を舞台に、法医解剖医として働く三澄ミコト(石原さとみ)。ミコトは、“不条理な死”を決して許さず、一つひとつの遺体と真摯に向き合っていく。死の裏側にある謎や事件を明るくスリリングに解明していく法医学ミステリー。
【注目ポイント】
毎回、不自然死の裏に隠されたストーリーが明かされるたびに、大号泣してしまうのだが、とくに第7話の「殺人遊戯」は絶対に観てほしい。この回では、法律では裁くことができない“いじめ”という名の殺人が描かれていたのだが、もしも、いじめを苦に自殺をしようとしている青年が目の前にいたら、どう声をかければいいのだろう。筆者なら、必死で考えた結果、「いじめをした奴は、絶対にバチが当たるから」なんて慰めるかもしれない。
しかし、ミコトは違っていた。「あなたが死んで、何になるの? あなたを苦しめた人の名前を遺書に残して、それが何? 彼らはきっと、転校して、名前を変えて、新しい人生を生きていくの。あなたの人生を奪ったことなんてすっかり忘れて生きていくの。あなたが命を差し出しても、あなたの痛みは決して彼らには届かない」とリアルを突きつけつつ、「それでも死ぬの? あなたの人生は、あなたのものだよ」と命の大切さを諭していた。この台詞を聞いた瞬間、「名作が誕生した…」と感動したのを覚えている。
(文・菜本かな)
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【了】