『119 エマージェンシーコール』第2話考察&感想。舌打ちさえも爽やか…瀬戸康史”兼下”の最も胸アツなシーンとは?

text by 西本沙織

清野菜名主演の月9ドラマ『119 エマージェンシーコール』(フジテレビ系)が現在放送中。本作は、消防局の通信指令センターを舞台に、消防車の出動を指令する指令管制員(ディスパッチャー)のリアルを描く。今回は、第2話のレビューをお届け。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:西本沙織】

1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。

対立しがちな雪(清野菜名)と兼下(瀬戸康史)

『119 エマージェンシーコール』第2話 ©フジテレビ
『119 エマージェンシーコール』第2話 ©フジテレビ

「いつだって最初に最悪の事態を防げるのは 指令管制員だけだ」

 この堂島信一(佐藤浩市)のセリフを聞いたとき、指令管制員とはなんて尊い仕事なんだ、と。改めて唸らされた。

『119エマージェンシーコール』第2話では、粕原雪(清野菜名)がある1本の通報を受ける。「佐久山工業」で働く女性から、男性従業員が事故に遭ったという内容の電話。

 女性は最近入社したばかりの派遣社員で、とても慌てていた。雪の指導係だった兼下睦夫(瀬戸康史)は、周りの社員に電話を代わってもらうようアドバイスする。だが、雪はそのまま女性と話を続けていて…。

 雪は相変わらず、“我が道を行く”タイプ。反対に、兼下はどこか仕事に一線を引いている。対立の多い雪と兼下だが、決して相性が悪いのではなく。指令管制員としての芯の部分が違うだけなのだろう。

 雪のペースに乗せられ、事故が起こった「佐久山工業」に着いていく兼下をみていると、意外と面倒見がいいのでは…?とも思えてくる。瀬戸康史の甘いマスクも相まって、「チッ…めんどくせえなぁ」の舌打ちさえも爽やかだった。

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